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「妊娠中、ベビーカーも押しつつ帰省した私。駅の階段で動けなくなったところ、金髪・革ジャン・腰からチェーンの若者が...」(大阪府・50代女性)

  • 2025.2.6

大阪府在住の50代女性・Tさんは20年前、第二子を妊娠していた。

その日は上の子をベビーカーに乗せて実家に遊びに行き、その帰り道。

階段を使わなくて済む駅を選んで遠回りしていたのに、ある駅でエレベーターが故障していて......。

エレベーターのある駅を選んで乗り換えていたのに...(画像はイメージ)

<Tさんからのおたより>

今から20年前の事です。2人目の妊娠中、安定期に入ったこともあり、久々実家へ遊びに行く事にしました。

上の子は2歳でまだベビーカーは必要。各駅にエレベーターがない時代。遠回りだけどエレベーターがある駅を乗り継いでの片道1時間半。

おばあちゃんと遊び疲れた上の子は、帰りはベビーカーで寝ていました。

以前にも階段で下りたことはあったけど...

それなのに、乗り換え駅でエレベーターが故障で止まってる!

エスカレーターもない。階段しかない。ここで起こしてぐずられると後が大変。

私は「ベビーカーを持ったまま、階段上り下りした事ある!大丈夫!」と覚悟を決めて、ベビーカーを担いで降りる事を決意しました。

上の子をベビーカーに乗せて帰省(画像はイメージ)

しかし、考えてみればそれはお腹に赤ちゃんがいない時期のこと。

3段降りたところでお腹が急にはり、ベビーカーと子供の重みがお腹に一気にかかり動けなくなってしまったのです。

その場で踏ん張るのが精一杯で、声も出ない。ビジネス街の駅なので沢山人は通るけど、誰にも気に止めてもらえず......。

駅員さんを呼ばなかったという自分の浅はかさはさておき悲しくなりました(帰ってから夫に「妊婦さんやベビーカーは気にして助けてあげて」と話しました)。

たった3段が戻れず、進めず立ち往生

たった3段なのに戻ることも出来ず、さらに降りることも出来ない。声出したら力が抜けてしまいそう。

力尽きて子供と一緒に転げ落ちてしまうのだろうかと、最悪の事態が頭をよぎります。

しかしその瞬間、金髪・革ジャンの腰からチェーンの派手目のお兄さんに声をかけられたのです。

「大丈夫ですか? 降りますか? 僕、ベビーカー持ったんで手離して大丈夫ですよ。
下で待っているので、ゆっくり降りて来てください」

派手な男性がベビーカーを持ち...(画像はイメージ)

お腹が張ってしまいゆっくりしか動けませんでしたが、手を差し伸べてくださったおかげで無事に下へ降りるとことができました。上の子も、何も知らずに眠り続けていました。

安堵でいっぱいの私に優しい笑顔を向けて去って行ったお兄さん。本当にありがとうございました。

お兄さんが助けてくれなかったら、どうなっていたことか。

今でもその駅を使う度、子供たちに「あなたたちはここで金髪のお兄ちゃんに助けられたんだよ」と話しています。

「人は見かけじゃない!」とも話しています(笑)

今更ですが、ありがとうござましたと伝えたいです。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)

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