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【目黒】「ミニチュア×百段階段~文化財に広がるちいさな世界~」@ホテル雅叙園東京3月9日(日)まで

  • 2025.2.6

19人の作家や蒐集家による多彩なミニチュアが集結

ホテル雅叙園東京では3月9日(日)までの期間限定で、館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」にて、「ミニチュア×百段階段~文化財に広がるちいさな世界~」が開催されています。7つの展示会場にはさまざまなジャンルや技術、創り出される“ちいさな世界”が出現しています。 会場入口には「ごちゃ絵クリエイター」の高松瑞樹氏のアート作品「ちいさな世界」が展示されています。文化財「百段階段」の各部屋に息づく物語や逸話、室内に施された歴史ある貴重な装飾をモチーフに人々が過去の時代をミニチュアのように眺めながらその時代に想いを馳せる様子が描かれています。

出典:リビング東京Web

会場入口、展示風景

エリアテーマ/ミニチュアの響宴

十畝(じっぽ)の間では料理、豆本、花切子などのミニチュアアートが展示されています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

ミニチュアフラワー作家、宮崎 由香里氏の作品です。ミニチュアフラワーは樹脂粘土で作られており、繊細で見応えがあります。作品のインテリアも素敵な設えです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

こちらの作品は、ミニ厨房庵 河合行雄・朝子・ASAMI (ドールハウス・ミニチュア作家)の作品です。金属加工によるミニチュア鍋や調理器具等の制作を行う河合行雄氏は、その精密な造りとリアリティな情景表現で国内はもちろんのこと、海外でも人気を博しているミニチュア作家です。河合朝子氏・ASAMI氏によるミニチュアフードやミニチュア小物とともに、オリジナリティ溢れる作品を制作されています。 実際に展示されているフライパンからミニチュア作品のサイズ感がイメージできるかと思います。

出典:リビング東京Web

TYAキッチン 2024年

おでんの具材の緻密さもリアルですが鍋の蓋の水滴の再現性が素晴らしい出来栄えです。 作者の田中 智氏は2001年に制作を開始し、関西、東京を中心に活動しており、ミニチュア教室も主宰されています。

出典:リビング東京Web

おでんセット

ホテル雅叙園東京のおせち料理です。作品を鑑賞しているとミニチュアと思えない完成度の高さに驚きます。

出典:リビング東京Web

ホテル雅叙園東京のおせち料理

エリアテーマ/遠近法のミニチュアハウス

漁樵の間のエリアテーマは遠近法のミニチュアハウス。展示されている箱の中はどの様な世界が広がっているのでしょうか。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

ミニチュアアーティスト島木 英文氏の作品です。正面から覗き込むと奥行を感じる空間が広がっています。

出典:リビング東京Web

京町家の呉服屋・英(はなぶさ)

用心棒『路』の作品は、映画のワンシーンを見ているような風景です。島木氏の作品は、照明の角度、明るさも計算されているとのことです。ミニチュアの世界とは思えないリアルな世界感が感じられる作品です。

出典:リビング東京Web

用心棒『路』

エリアテーマ/街のジオラマ

草丘の間では「千と千尋の神隠し」の世界観の作品が印象に残ります。遠くに千尋たちが行き着く「銭婆の家」が見えます。映画のワンシーンに没入した気分になります。

出典:リビング東京Web

「千と千尋の神隠し」の世界観

都内の街中のジオラマです。千葉経済大学 模型部による力作です。 草丘の間では新宿、秋葉原、横須賀軍港の風景もあり、目線の高さで鑑賞するとよりリアルな世界観が愉しめそうです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

苫小牧1975

1975年の苫小牧市の街並みの縮小立体模型です。16年かけて製作されている大作です。

ジオラマ作家の青木 敬士氏は苫小牧市出身です。現在日本大学芸術学部文芸学科教授で、作品には「Nゲージ」と呼ばれる9ミリ幅のレールを敷き、特徴的な建物を箱庭的に配置しています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景 苫小牧1975

贅を極めた芥子雛を愛でるひな祭り

静水の間に所狭しと並んでいるのは、今から100年以上前、江戸期の高級人形店「七澤屋」の雛道具や芥子雛などです。雛道具研究家 川内由美子氏のコレクションより、約1,000点の作品が鑑賞できます。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

エリアテーマ/本の間のちいさな世界

清方の間では本と本の間に繰り広げられるちいさな世界、路地裏BOOKSHELF作家monde氏による作品が展示されています。

作品テーマは酒と酒場に関する物語です。左の作品は暗渠(あんきょ)。右は雑居ビルの隙間です。展示室は書斎風な設えで、本と本の間には様々な物語の世界が広がっており魅力的な作品です。

出典:リビング東京Web

会場展示風景:左:作品は暗渠(あんきょ)。右:雑居ビルの隙間

不思議の国に迷い込む名作を文化財建築で体験

頂上の間のエリアテーマはAlice in “Wa”nderland。ジャンボフラワーアーティストのMRGU氏による不思議な世界が出現しています。こちらの展示室では自分自身が小さくなった様な不思議な空間が体感できます。 フォトスポットしてもお薦めの展示スペースです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

「ミニチュア×百段階段~文化財に広がるちいさな世界~」展はどの作品も精巧でミニチュアの世界観にリアルに没入できるほど完成度が高い作品が多く展示されています。会場で是非文化財建築とミニチュアの「小さな日本」の世界感を堪能されてみては如何でしょうか。

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