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風の時代の到来により、“皆で美しくなろう”という世界へ

  • 2025.2.3

認知バイアスの変化でオルタナティブからメインストリームへ

yuji(以下y) 僕の印象では、ukaは時代の変化とともにより多くの人に注目され、“センターに出てきた”ような感覚がありますね。水瓶座はオルタナティブな存在にフォーカスする星座で、ものごとをフラットにする力を持っています。かつてはメインストリームにあるものと、サブ的なものがはっきり分かれている印象がありましたが、今はそのカテゴリ分けが薄れてきていますよね。一例を挙げるなら、昔は「オタク」という言葉にネガティブな印象を持つ人もいましたが、昨今多くの人がアニメ好きを公言するなど、なにかの「オタク」であることがごく普通のことに。

これは水瓶座の影響で、言葉の持っている認知バイアスが変わったということで、さまざまな世界で変化が起きているのだと思います。最近は、かつてはオルタナティブな存在であった自然由来のプロダクトが、メインストリームに近づいているように感じます。渡邉さんの手がけるukaのプロダクト開発には、どんな手法がとられているのでしょうか。

クロモジが育つ豊かな森を再生するために

リジェネラティブ グッドをコンセプトにした新シリーズが2024年夏に誕生。〈左から〉イズボディウォッシュ 400ml ¥4,620、同 ハンドウォッシュ 400ml ¥4,290、同 シャンプーフォースカルプ,ヘア&ボディ 'Anti-Itch' 400ml ¥6,600/すべてウカトーキョーヘッドオフィス(03-5843-0429)
リジェネラティブ グッドをコンセプトにした新シリーズが2024年夏に誕生。〈左から〉イズボディウォッシュ 400ml ¥4,620、同 ハンドウォッシュ 400ml ¥4,290、同 シャンプーフォースカルプ,ヘア&ボディ 'Anti-Itch' 400ml ¥6,600/すべてウカトーキョーヘッドオフィス(03-5843-0429)

渡邉(以下渡) 常日頃、興味のあることを発信していると、自然と情報が寄せられるようになるんです。「こんな素材があります」という話が耳に入ると、作っている人にすぐに会いに行きます。実際に現場で作る工程を見せてもらいますし、食事をしたり、密に交流をします。COVID-19パンデミックの前は、オフィスで議論をする時間が多かったのですが、最近は現地におもむき、それぞれの原料を作ってくれている人とのリアルなコミュニケーションが増えました。「この素材は◯◯さんがどのように作っている」というように、生産者の顔がわかる開発をするようになりました。僕たちのプロダクトに使われているフルボ酸や石垣島のヘナなどは、とても面白い人たちが作っているんですよ。

y 最近ローンチされたヘアケアにも、日本の素材が使われているそうですね。

クロモジというキー成分が入っています。日本固有種の落葉樹で、落ち葉が腐葉土となるため、いい土壌の元となる樹木です。森の環境がきれいだと、クロモジが多いといわれています。ただ、現在の日本の森の一部では、植林によって木が育ちすぎて土壌が弱り、周囲の自然環境へ悪影響が生じているのが現状。我々のチームは森に入り、木を間伐することでクロモジをはじめとする木が育ちやすい環境を整備。森が再生し、結果的に海洋環境までも豊かになるための手助けを行っているのです。

y 自然環境を守るという観点から、クロモジを発見したのでしょうか?

あくまでも、お客様にとっていい成分や原料を探す過程で、辿り着きました。クロモジは、檜や杉などの根につく悪玉菌を減らす作用があります。コスメの原料としては、髪や頭皮を清潔に保つ成分を豊富に含んでいるなど、ヘアケアで多くのメリットがあることがわかりました。

今回は優れた機能性を持つ、伊豆半島の下田のクロモジを採用しています。人間は地球の一部。豊かな森を再生させることと、傷んだ髪をよいコンディションへ整えることは、同じ発想なんですよね。森も髪も、地球のメカニズムに則ってケアするとよいコンディションを目指せると考えています。

個人から全体へ──“皆で美しくなる”時代

y 渡邉さんの発想は、インディビジュアルからホールネスへの架け橋のよう。全体性がありますよね。自分の中の小宇宙を癒すため、大宇宙を考えるという感覚は、自然によく触れている方ならではと感じました。ビューティーのなかでも、ただ自分だけが美しくなるのではなく、“皆で美しくなろう”という方向性がありますよね。

グローバルな視点だと、アウトドアウェアで知られるパタゴニアや、ロンドンのコスメブランドLUSHなどの活動は参考になりますね。パタゴニアの創業者、イボン・シュイナード氏は会社の全株式を、環境保護を支援する団体へ譲渡。また企業の多くの利益を地球環境保護へと充てています。LUSHは独自のチャリティプログラムで、2007年から約200億円以上のドネーションを行なっているそう。まさにホールネスの実践です。もちろんビジネスにおいて利益はとても大事ですが、僕は本来、会社というのは社会貢献のためにあるんじゃないかと思ったんです。お金があったら、社会貢献ができる。

原点回帰の流れで社会貢献がフォーカスされる

y モチベーションが社会貢献というのはまさに水瓶座的。この2月はそういった企業やプロダクト、サービスなどが出てくる可能性はありますね。“お買い物は投票”という考え方がありますが、社会に参加しているという意識や全体性を持つ人が増えると、自分が何を購入するかによって、お金の循環が変わり、社会が変わるということはありえます。

最安値を探すだけならネット通販がいいかもしれませんが、昔ながらの商店街で知っている人から買うとか、そういった要素を取り戻していくのが風の時代。一見、お金の面だけで見ると損かもしれませんが、人とのつながりというメリットがあるかもしれない。星的には原点回帰するような動きがあって、過剰に大きくなったものが削がれていくこともありそうです。

伊豆で8 月下旬から11 月に咲くジンジャーリリーの芳香成分を丁寧な製法でシアバターに閉じ込めた。イズ バーム バイ アンフルラージュ ジンジャーリリー 10g ¥2,750(限定発売中)/ウカトーキョーヘッドオフィス(03-5843-0429)
伊豆で8 月下旬から11 月に咲くジンジャーリリーの芳香成分を丁寧な製法でシアバターに閉じ込めた。イズ バーム バイ アンフルラージュ ジンジャーリリー 10g ¥2,750(限定発売中)/ウカトーキョーヘッドオフィス(03-5843-0429)

最近手がけたプロダクトも、まさに人とのつながりから生まれたんです。伊豆のジンジャーリリーという植物の香りを、「アンフルラージュ」と呼ばれるフランスの古代から伝わる製法でバームに閉じ込めました。この製法は、IZUシリーズで協力をいただいている海洋学者のご家族の発案によるものです。

y 原点回帰の流れを感じますね。もうひとつ加えるなら、水瓶座はインターネットが担当領域で、そこに破壊と再生を意味する冥王星が入ります。SNSの使い方などに変化が起きる可能性がありますね。SNSをやめたり、アカウントを休眠させたり。情報過多でノイジーになっていることへのアンチテーゼとして、インターネットの使い方を変える人は増えると思いますよ。

以前からyujiさんのアドバイスを実践しているので、僕もトライしてみようと思います。

Profile

yuji

星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、宿命に抗えず拠点を東京に移しヒーラーとして活動を開始。現在は書籍執筆、連載、講演などで活躍する一方、毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信。新著『星読みで才能を見つける本』(講談社)は発売1週間で大量重版に。https://youtube.com/@yuji-universe

渡邉弘幸

uka代表取締役CEO。広告代理店勤務を経て、パートナーであり会長/トップネイリストの渡邉季穂とともに、トータルビューティカンパニーukaを手がける。サロンメニューやオリジナルプロダクトの開発、教育機関である「ukademy」や飲食業態の「ukafe」、海外進出などさまざまなプロジェクトを展開。プライベートでは自然を愛し、サーフィンがライフワーク。

https://uka.co.jp

Photos: Kaori Nishida Text: Kiriko Sano Editor: Rieko Kosai

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