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【シェフ三國レシピ】ナポリの郷土食「ゼッポリーニ」作ろう!って何!?アオサ入りのピザ生地を揚げたもん♡

  • 2025.2.2

ピザの本場イタリアのナポリには、ピザ生地に海藻を混ぜて揚げるゼッポリーニというおつまみがあるそうです。粉ものに何かを混ぜて焼いたり揚げたりするのは世界共通ですが、三國シェフがYouTubeで「海藻を入れるのはナポリだけ」と説明していました。しかも三國流はお寿司に添えられるガリも一緒に入れる?というので、さっそく作ってみました!



三國シェフの「ゼッポリーニ(Zeppolini)」の材料と作り方

【材料】※2〜3人分
強力粉…60g
薄力粉…40g
ドライイースト…2g
甜菜糖…小さじ1
塩…2g
あおさ(乾燥)…5g
ガリ…50g(市販)
水…100g
揚げ油…適量



あおさは細かく砕いておきます。
ガリは細かく切っておきます。

【作り方】※調理時間:15分+発酵時間:1時間
1. ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイーストを入れて混ぜあわせます。



2. 甜菜糖と塩を加えて混ぜます。



3. 水を中央から入れて、全体をよく混ぜます。



4. ガリを入れて混ぜます。



5. あおさを入れて混ぜます。



6. ラップをして1時間置き、発酵させます。



7. 170℃の油にスプーンなどで丸くなるように入れ、2~3分揚げます。


8. 焼き色がついたら油を切り、器に盛りつけて出来上がりです。



丸っこい中にところどころあおさが見えて、なんとなく何かに似ていて親しみが持てる見た目ですが、口に入れてみるとサクサクした表面の下にはモチモチした食感が待っていました。元がピザと同じ生地なので当たり前と言えば当たり前ですが、厚めの生地のピザの食感とよく似ています。ふんわりとあおさの磯の香りが口の中に広がりますが、そこにガリ独特の食感と味が入ってきて、なんとも不思議なおいしさでした。確かにビールに合いそうですし、ちょっとつまむにもよいですね。名物料理とのことですが、これまで一度も目にしたこともなかったのが不思議です。

寿司屋でも出前の寿司でも必ずついてくるのがガリですが、しょうがを一度塩漬けにしてから酢に漬けたものといわれています。普通に食卓に出てもおかしくないのですが、寿司の添え物としてのイメージが強いせいなのか、あまり普段は見かけない気がします。そもそもは酢に魚臭さを消す効果があるため、寿司をひとつ食べたら口をさっぱりさせるためのものとして添えられました。ガリガリするからその名がついたという説もありますが、しょうゆのことをムラサキと言ったり、お茶をアガリと言ったりするいわゆる寿司屋の符牒のひとつだったのが一般家庭にまで浸透しているのは珍しいことです。

日本にはのりやわかめ、昆布などを始めとして海藻を食べる文化がありますが、地球の表面の7割は海だというのに実は海藻は世界中で食べられているわけではありません。アメリカなどで日本食が流行して食べられるようになってから「一部の海藻は食べられる」という理解が広まりましたが、それまでは海に生えている雑草という扱いで食べるなんて思いもしていなかったようです。健康にもいい海藻を食べないなんてもったいないと思いますが、実は海藻を分解できる酵素は日本人しか持っていないという説があります。大昔にご先祖が食べた海藻についていたバクテリアのおかげらしいですが、偶然とはいえありがたい偶然があったものです。

簡単でおいしくて、ちょっとクセになるおいしさですので、ぜひ作ってみてください!

参考WEB
赤塚植物園グループ
https://www.akatsuka.gr.jp/bosco/recipe05/

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