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アート集団「MSCHF」が、3つの異なるメディアを用いた新作を発表

  • 2025.2.1
ミスチーフ Animorph Painting 4: Sorayamaphael 2025 Oil on canvas H137 x W183 x D3.8 cm

MSCHFミスチーフ)」は、2019年から活動を開始した、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するアート集団だ。資本主義社会の不合理性を鋭く指摘するコンセプチュアルアートで知られているMSCHFが、今回の個展「Material Values(マテリアル・バリュー)」で、3つの異なるメディアを用いた新作を発表する。

注目は今回の個展のタイトルにもなっている「MATERIAL VALUE SCULPTURES」。半導体材料のインジウムの市場価格をリアルタイムで追跡し、その価格が作品価格を上回ると自動的に溶解する彫刻だ。「Animorph Painting」シリーズは、アメリカの子供向けSF小説『Animorph(アニモーフ)』における、人間が動物に段階的に変身する描写に着想を得たもの。

さらに、NANZUKA(ナンヅカ)所属作家・空山基の「セクシー・ロボット」をモチーフとした作品。アメリカのオフィスで一般的なパーテーションで区切られたオフィス・キュービクルに、パネル張りの下がり天井を組み合わせたインスタレーション作品「RAIN CUBICLE SCULPTURE」を含め、4点を展示する。電源が供給される限り、オフィスに雨が降り続けるこの不条理な仕掛けは、現代社会における労働の退屈さや無意味さを暗示し、資本主義が生み出す労働の矛盾を鑑賞者に直感的に体感させる。

なお、会期中、NANZUKA Online Storeでは、MSCHFの活動を総括した書籍「Made by MSCHF」をはじめとする関連グッズも販売する。

ミスチーフ MATERIAL VALUE SCULPTURES FIGURE 2: STACKED PEOPLE 2025 Indium, Aluminum, Steel, Glass, Plastic, Electronics H68 x W28.6 x D28.6 cm

ミスチーフ(MSCHF)「マテリアル・バリュー(Material Values)」

会期/2月1日(土)~3月22日(土)

会場/NANZUKA UNDERGROUND(ナンヅカ アンダーグラウンド) 東京都渋谷区神宮前3-30-10

開廊時間/火~土 11:00~19:00

休廊日/日、月曜

https://nanzuka.com/ja

Text: Aya Hasegawa

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