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「言霊」について聞いたお話

  • 2025.2.1

日に日に膨らむ梅の蕾を眺めながら如月の空を仰ぎ、マークさんを偲んでいます。

年明け早々に届いたマークさんの訃報、とても驚き、淋しい思いでいっぱいです。

「マークさん長い間、本当にありがとうございました」

2月のお便りの書き出しはマークさんの悲しいお知らせです。 私たちは大切な人や愛する人がいない淋しさや悲しみに涙することもありますが、その反対に大切な人がいて、そしてその人がいなくなってしまうことがあるがゆえに、受ける淋しい気持ちや孤独もあるのですね。

マークさん…、マイバースディ読者大会では、いろんなところにご一緒しましたね。 札幌行きの飛行機に遅れて羽田空港で大騒ぎをした話しや、大阪の講演会での資料を無くし、ここでもまた大騒ぎ。 そして二人で熱く語った保護ネコ談義など、まだまだたくさんありますが、たくさんの想い出を忘れません。

天国で大好きなネコちゃんたちと楽しく遊んでくださいね。

過日、新宿御苑を歩きながら淡い陽射しの中で春を待つ福寿草を見つけました。 黄色い可憐な花を咲かせるこのお花は蜜をもたないのに虫たちが集まってくるといいます。 何故なんでしょう?

蜜がないにもかかわらず、どうして虫が…と思うでしょう。 福寿草は、まだまだ寒いうちから花を開き、太陽の熱を蓄えて虫たちに温かいお部屋を用意するからだと言われています。 虫たちの力を借りて受粉が終わった福寿草は、咲き終わったあとに再び巡ってくる春を夢見て眠りにつくのです。

この花が咲くころに逝ってしまったマークさん。 みなさんも福寿草を見つけたら、マークさんのあの温かい笑顔を思い出してください。

さて悲しいお話はここまでとして、今月は「言霊」について昔聞いたお話を紹介してみます。 言葉に宿ると言われている言霊、これは本当のことです。

良い言葉には質の良いエネルギーが宿りますが、同じように負のエネルギーもまた言葉から発せられるのです。

いつか「水は答えを知っている」という本を読んだことがありました。 その本の中に感謝の言葉である「ありがとう」を発すると、水が結晶体の形に変化が起きる写真が載せられていました。

「サンキュー」や中国語の「謝謝」や、愛にまつわる言葉を投げかけられた結晶体は更に綺麗な形に変わり、雪の結晶のような形になるのです。

解説を読みながら「雪」と「幸」がリンクして、ますます納得したものでした。 あー、やはり言葉の力は凄いなぁ。 今日から今から言葉を意識しなくちゃ、まずは「ありがとう」からだなぁと。

そういえば「ありがとう」を漢字で書くと「有難う」です。 「有る」ことが「難しい」と書くでしょう?

でもよくよく考えてみれば、それは本当にその通りですよね。 この世に誕生することの奇跡。 そして、日々現実の中に有る(生きる)ことが、いかに大変で難かしいことかと語っています。

だからこそ、みんなが支え合って生きてゆく日々の中で「ありがとう」と発することで、どれだけ運が強く美しく磨かれていくかといえそうです。 そして言葉に魂が宿っているように字も大切です。

いみじくも星という字は、日に生まれるのですから、読者の皆さんも私も星に感謝しなくてはいけませんよね。

最後に運を強くする「+(プラス)ワン」思考のおススメです。 これは先ほど「幸」という字をタイピングしながら、急に亡き母がその昔ぽつんと言っていたことを思い出し出しての付け加えですが、「よくみると幸いという字と辛いは似ているねぇ」というのです。

「え?どこが!? 全然違うでしょ」と私。

手元にあった紙にまず「辛」と書き、その上にさっと棒を一本書き足すと「幸」に変わった「辛」。「おかぁさん手品師みたい」と思わず大尊敬したものでしたが、人生も案外そんなものかもしれません。

そのようなアングルから字を眺めたり字にまつわる話をしていると、「吐く」もまた引いているうちに(-)、叶うという字に変化します。

私たちの周辺にはひとつ足して幸せに、引いて叶うことなど、いろんなことがあるようです。

今夜は星空を見上げて「この星の下にうまれて、ありがとう」と、星たちに感謝してみます。 みなさんも…やってみてくださいね。

エミール

雪景色を観たいと思い新潟県に出かけました。これはスタッフが見つけたカモシカの足跡です。私はバスの車窓からカモシカを1頭、見つけました。

お話/神野さち(エミール・シェラザード)先生

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