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「実は試合のたびに足がつってた」。長年の悩みを解決した“意外な方法”とは?サッカー日本代表・森下龍矢選手×サイキンソー対談

  • 2025.1.31

以前、プロサッカー選手・森下龍矢選手が『腸活』をした結果、どんな変化が出た?結果とやり方レポにて、森下選手が腸活を始めたビフォーアフターについてお届けしました。

今回、森下選手の腸活をサポートしている株式会社サイキンソー協力のもと、ポーランドから一時帰国した森下選手に直接お話を伺う機会を得ることができたので、その内容をレポート。腸活で得られたコンディショニングの変化などを聞きました。

試合中、足がつる!長年の悩みを解決してくれたのは「腸活」だった

──ジュビロ磐田時代から足がつることが多かったと聞きました。どのようなケアをして足のつりを防いだのでしょうか。

森下選手:
(試合)後半になると足がつるんですよね、ふくらはぎや足とかを中心に。対策はかなりしました。疲れをどう抜くかという部分でストレッチを行い、大学生になってからはトレーニング内容もかなり変えました。

プロになってからは食事面でも少しずつ対策しましたね、試合前にバナナを食べるとか。それでも完全に解消はしなかったんですけれど、解決策はなんと「腸活」にあったという。

(腸活で対策を始めてからは)足のつりがくるタイミングが、だんだん遅くなってきたなという印象でした。70分だったのが80分、85分とか。2024年8月からサイキンソーさんに腸活サポートをして頂いて、10月後半にはもう足がつることはなくなりました。今ではその心配すらしなくなりましたね。

ポーランドに移籍してからは、ピッチがだいぶ柔らかくて慣れなかったので最初は少しつったりはしましたが、慣れたので足のつりはもう起きなくなりました。

──サイキンソーと協力関係になる前は、毎試合つっていたのでしょうか。

森下選手:
ほぼ毎試合つってましたね。足がつったままでも試合ができるタイプだったのが幸いでしたが。運動量が多いというのが僕のストロングポイントだと認識されているのですが、実際は足がつった状態が大部分だという、そのギャップが。どうしようって(笑)

足のつりだけじゃない。他にもこんな変化が!

──腸活によって下痢や足のつりが消えた以外に、試合でのパフォーマンスではどういう良い影響がありましたか。

森下選手:
これは主観なのですが、落ち着くというか、余計なことを考えないというか、スッキリした気持ちでプレーできるようになったと思っています。気持ちが晴れるというか、全力を出せる安心感はすごくありますね。

いつ足がつるか分からない状態でプレーしていると、早く点を決めてアピールしなきゃいけないという焦りがプレーに影響を与えていましたが、現在は「まだ90分あるじゃん」という風に変化しました。

パフォーマンスアップも感じましたね、かなりハードな試合をした次の試合も調子いいです。

たとえばミッドウィーク(平日、週半ば)・週末・またミッドウィークに試合があると、前は毎試合もう疲労困憊で、練習も出るのが遅くて……みたいな感じでしたが、今はそういう感覚はないですね。

それこそ今、ポーランドでカンファレンスリーグというヨーロッパの大会に出てるんですけれど、まだいけるっていうような(感覚)。軽いですね、体。確実に食事の影響があると思います。

今のチームは、連戦だと練習せずにストレッチして終わり、それでまた次の試合……ってスケジュールなのですが、そう考えると、僕が連戦のときにやってることって、食べて寝るしかしてないんですよ。食べることってめちゃくちゃ大事じゃない? と。

コンディショニングのために意識している食生活

──腸内環境を整えるため、管理栄養士からのアドバイスのもと、ビフィズス菌入りヨーグルトを定期的に摂取したり、早食いをやめたり、歯磨きなどのオーラルケアを徹底して規則正しい食生活を続けたと聞きました。

森下選手:
はい。とくに力を入れているのは、「食べる時間を決めること」です。前回、サイキンソーさん主催のイベントで京都府立医科大の内藤先生と対談させてもらったとき、1日のリズムを形成するために食事(時間)がとても大事だと伺い、本当にその通りだなと思ったので。当時、うまく眠れないときがあって、それをなくすためにも時間を設定したほうがいいなと感じたからです。

ポーランドは新幹線がなくてどこまでもバス移動。試合後はどんなに遅くてもその日に帰ってくるので、21時に試合とかだったら次の日は朝の4時帰宅とかですね。

夕食もバスで食べなきゃいけないので、皆はハンバーガーとか食べるんですよ。僕は食べれないし、食べたい気分でもなかったので、鶏肉とかにしていました。

次:外国人選手は、夜中にハンバーガーを食べても腸内環境が乱れない?

外国人選手は、夜中にハンバーガーを食べても腸内環境が乱れない?

──外国人選手は、ハンバーガーを食べても(腸内環境が乱れず)消化できる傾向にあるのでしょうか。

サイキンソー藤井(森下選手の腸活をサポートした管理栄養士):
腸内環境は、幼少期にある程度、「腸内フローラの型」が決まります。その時にどこに住んでいるか、毎日何を食べ、どこで遊んでいるかなど。それによって消化しやすい食べ物、しにくい食べ物などが決まってきます。ですが、森下選手は、実は海外に行ってから型が変わったのです。これは食事による影響も大きいと思います。

食事を変えても変化しない人もいます。変化できる人は、「適応能力がある」と言えます。そういう人は、現地の食事を食べて短鎖脂肪酸を作り出せるような良い腸内環境にできる。けれど、環境や食事内容を変えても、もともとそれらを好む腸内細菌が住みついてないと、食事が合わずおそらくコンディションにも影響が出るでしょう。

森下さんの場合、多様な腸内細菌が住みついており、環境の変化に対応できるポテンシャルがおそらくあったのだと思います。その土地の食事に応じて、きちんと腸内細菌叢が変わったいい例だと思います。非常に特殊な変化をしているので、これは海外に行ったことで適応能力が発揮されたと推測できますね。

全員が同じように(腸内環境が)変わるわけではありません。(変化できる)ポテンシャルがないと。森下選手はそのポテンシャルを持っているからこそ一流の選手になれるのかもしれません。

森下選手:
食事への適応は一番大事だと思います、サッカー選手は。食事に適応できない人はサッカーに適応できないですよ。

移籍するとき、三笘(薫)選手の本も読んだのですが、食事の話題はかなり出てきます。サッカー自体はどの国でも変わりませんが、サッカー以外のものが変わるから、適応が難しくなっているのかなと感じます。食事とか、土地とか、現地に友達がいないとか。そこに適応できたら、日本人選手は結構みんなイケるんじゃないかな(笑)

──そういうところからメンタルが不安定になり、サッカーにも影響が出る?

森下選手:
メンタルが不安定になると食事を摂れなくなりますからね。根性で食べられた人が生き残っていくのかも。

次:ポーランド料理はシンプル? 森下選手の現地の食生活

ポーランド料理はシンプル? 森下選手の現地の食生活

──ポーランドはシンプルな料理が多いと聞いていたのですが、僕(記者)が実際に行ったときはカツレツとか甘い調味料が大量にかかったサラダとか、みんなお酒をガンガン飲むとか、大味な食生活でした。森下選手の場合はどうでしたか?

森下選手:
ポーランド料理っていうと、基本的にそういう感じなのですが、チームで出てくる食事は超シンプルです。「葉っぱと肉」とか。スーパーにお惣菜もないです。パンとザワークラウトとか、材料だけある。楽はできないです(笑)パンも黒パンで酸っぱいです。

サイキンソー藤井:
食欲も腸内細菌が関係していて、たとえばアルコールを飲みたいという衝動も腸内細菌がコントロールしているという話もあります。なのでジャンクフードしか食べたくないという場合、ジャンクフードが好きな腸内細菌が蔓延っている可能性があります。

森下選手の場合、いい食べ物、それこそシンプルなものを好む腸内細菌がきちんといるので、それがおいしいと感じるのかなと。

森下選手:
野菜のうまみが感じられるようになりましたし、ラーメンへの発作もなくなりました。そういうことなんですかね? 腸内細菌ずっとこのままでいて貰わないと(笑)

プロフィール

森下龍矢(もりした・りょうや)

静岡県掛川市出身のプロサッカー選手。エクストラクラサ・レギア・ワルシャワ所属。ポジションはミッドフィールダー、ディフェンダー。サッカー日本代表。明治大学在籍中に国際大会の一つであるユニバーシアードの日本代表に選出され優勝を経験し、 2023年6月には晴れて日本代表にも選出。驚異的な運動量と鋭いクロスに定評があり、安定感のある守備に加え攻撃面でも存在感を発揮している。
<Text & Photo:編集部>

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