1. トップ
  2. 『ONE PIECE』「お前がおれを殺せ」サンジからゾロへの衝撃発言……サンジが仲間を頼った感動の理由を“家庭環境”から考察

『ONE PIECE』「お前がおれを殺せ」サンジからゾロへの衝撃発言……サンジが仲間を頼った感動の理由を“家庭環境”から考察

  • 2025.3.18
写真:PhotoAC

主人公・ルフィが仲間と共に海賊王を目指す物語『ONE PIECE(ワンピース)』

当初は自己犠牲が強かったサンジですが、ルフィがホール・ケーアイランドまで迎えに来てくれたおかげで、徐々に仲間を頼れるようになりました。
そして102巻1031話のワノ国では、サンジからゾロへ「おれが“正気”じゃなかったら お前がおれを殺せ」という発言が飛び出し、サンジからゾロへの“かつてない信頼”は、読者に衝撃を与えました。

このように今までサンジが仲間を頼れなかった理由、そしてついに頼れるようになった理由には、サンジが生まれ育った“家庭環境”が深く関わっているのをご存知ですか?

今回は、「『お前がおれを殺せ』サンジからゾロへの衝撃発言……サンジが仲間を頼った感動の理由を“家庭環境”から考察」をご紹介します!

※この記事はコミックス104巻までのネタバレを含みます。

サンジがゾロに衝撃発言!“仲間に頼ることの大切さ”に気づいたサンジに感動

コミックス102巻1031話では、サンジがゾロに「もしおれが“正気”じゃなかったら お前がおれを殺せ」と発言。読者に感動と衝撃を与えました。サンジからゾロへこの発言が飛び出すまでに、サンジの中にはさまざまな葛藤がありました。

以前のサンジは何でも1人で解決しようとする傾向にあり、心のなかで自問自答するシーンが目立ちました。

コミックス84巻第844話で、故郷・バラティエとルフィをビッグ・マムから守るために自分が犠牲になろうと考えたサンジは、あえてルフィに悪態をつきました。しかし、ルフィはサンジに「お前がいねェと俺は海賊王になれねェ」と発言します。

その後、サンジはコミックス85巻第856話で、ルフィに対し「サニー号に帰りたい」と吐露。頼られたルフィは、仲間と共に迷わずサンジのために動くことを選び、サンジは“仲間に頼ることの大切さ”に気づきました

これ以降、サンジが仲間に頼るシーンが増えています。サンジがワノ国でロビンを頼ったときの、ロビンの嬉しそうな顔が印象的ですよね。

サンジが仲間を頼れなかった理由は“家庭環境”にアリ

このように、以前は仲間に頼ることができなかったサンジですが、原因の一つは生まれ育った“家庭環境”にあります。

コミックス81巻第812話にて、サンジはジェルマ王国をおさめるヴィンスモーク家の血筋であると判明。ヴィンスモーク家は科学戦闘部隊「ジェルマ66」を率いており、当主のジャッジは血統因子の研究のもと、戦争に特化した身体と冷酷な精神を持つ子どもを生み出そうと画策していました。

そんなジャッジのもとに四つ子の一人として産まれたサンジは、ほかの3人が改造人間であるにもかかわらず、唯一普通の子どもであったため兄弟たちから虐げられてきました。このことは、サンジが仲間を頼れなかった理由の1つでしょう。

のちに麦わらの一味の一員となったサンジは、自身を虐げてきたジェルマから「レイドスーツ」を渡されます。当初はレイドスーツの着用を拒否していたサンジですが、コミックス92巻930話からレイドスーツを着て戦うように。

ジェルマはなぜサンジにレイドスーツを渡したのか?ジェルマに苦い思い出のあるサンジが、なぜレイドスーツを着たのか?不思議に思った方も多いはずです。

サンジはなぜジェルマ王国の技術を使った?

前述のようにサンジは、故郷・ジェルマとルフィをビッグ・マムから守ろうとしました。
ジェルマは普通の人間として産まれてきたサンジを虐げてきましたが、それでも故郷を守ろうとするサンジに、四つ子のほかの3人にはない“感情”による強さを評価したのかもしれません。

このようにしてジェルマの一員として認められたことが、サンジが「レイドスーツ」を渡された理由だと考えられます。

そして、「レイドスーツ」の着用を拒否していたサンジが「レイドスーツ」を着ることに決めたのは、ルフィたち仲間を守ることを優先したためである可能性が高いです。

仲間の大切さを知ったサンジは、苦い思い出を乗り越え「レイドスーツ」を着て仲間を守ることを選んだのでしょう。自分を捨てたジェルマ(家族)の技術を利用してジェルマ(家族)以外を守ることは、ジェルマ(家族)への一種の復讐でもあったのかもしれません。

ところが、「レイドスーツ」をなんども着用したことによって、サンジの全身に兄弟たちと同じ「外骨格」が発現してしまいます。
さらに、コミックス102巻第1031話では、たとえ敵であっても絶対に女性に手をあげなかったサンジが、女性に手をあげてしまった可能性が浮上。兄弟たちのように感情まで失うことを恐れたサンジは、「レイドスーツ」を破壊しました。

そこで、サンジがゾロに言い放ったのが「もしおれが“正気”じゃなかったら お前がおれを殺せ」というセリフです。
感情を失う可能性を前にして“いつか自分自身を制御できなくなったとき、きっと仲間たちが正しい方向に導いてくれるはず”という信頼を持つほどに、サンジは葛藤を乗り越え、仲間に頼るという、今まで出来なかった事が、出来るまでに成長したのです。

まとめ

今回は、「『お前がおれを殺せ』サンジからゾロへの衝撃発言……サンジが仲間を頼った感動の理由を考察」をご紹介しました!

元々実力があった麦わらの一味の参謀のサンジは、仲間に頼れるようになり、さらに今まで以上に仲間からの信頼も得て、ついにロビンから101巻1020話で「海賊王の両翼」と言われるまでになりました。
サンジにとって発現は不本意な「外骨格」でしたが、その防御力は凄まじく、その実力は、海軍大将・黄猿のレーザーを蹴り一つで防げるほどです。

このように頼もしさを見せる一方、感情を失うおそれがあるサンジ。それでも、ルフィやゾロなどの仲間がいれば、きっと大丈夫でしょう。今後のサンジからも目が離せませんね!


※記事内の画像はイメージです。
※当記事は、投稿者の許諾をいただいた上で記事化しております。

出典:「ゆっくり考察クリーム」
動画:【驚愕】四皇幹部ゾロにサンジがいったセリフに天才的な考察が浮上した事に関する面白い雑学と感想【ワンピースのヤバい雑学】【ONE PIECE FILM RED】四皇「麦わらのルフィ」の両翼と麦わらの一味