【漫画】職場の大きな先輩とバンジージャンプへ…大人になりたい童顔の後輩との様子を描いた漫画に反響「大きい先輩ステキだ…」「これは刺さった」
コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、沖島 灯さんがナンバーナインと共同で描く『会社のおっきい先輩がお節介すぎる』をピックアップ。
沖島 灯さんが1月2日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2.3万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、沖島 灯さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
高身長の先輩と童顔の後輩
営業課で働く河合は、同じ職場の高身長の先輩・十津川(とつかわ)が、いつも周りを気にかけていると感じていた。そんな十津川は皆を気にかけるあまり、プライベートな気遣いはお節介すぎると捉えられがちだった。
ある日、童顔で子ども扱いされることに悩む河合に、遊園地へ行こうと誘う十津川。デートのような展開に戸惑う河合だったが、十津川はバヌアツのある成人の儀式について説明しだす。そして、その儀式と似たバンジージャンプをすれば河合も大人になれる、と提案するのだった。
他所の文化に当てはめるのはおかしい、と河合は必至で主張するが、十津川に説得されてしまいジャンプ台に上る。あまりの高さに慄き焦っていると、下から両手を広げ「来いっ」と言っている十津川気づき、十津川に向かって勢いでジャンプする。
ジャンプ台から降りた河合は、ジャンプしたことで大人になれたかどうかはわからなかったのものの、普段ちっぽけな事でモヤモヤしていたんだ、と気持ちがすっきりし十津川に感謝する。十津川は素直に感謝を伝えてきた河合に心を掴まれるが、次は先輩の番だと河合にバンジージャンプを勧められて…。
作品を読んだ読者からは、「十津川さんナイスキャラ」「十津川先輩、幸せになって欲しい」「もっと読みたい」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・沖島 灯さん「ハードルの高いことに二人で毎回チャレンジするラブコメ」
――『会社のおっきい先輩がお節介すぎる』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
ナンバーナインの編集さんから「Xで掲載する形の商業漫画を描いてみませんか」と声を掛けられたのがきっかけです。
作品のコンセプトは「ハードルの高いことに二人で毎回チャレンジするラブコメ」ですので、バンジージャンプに挑戦するエピソードを描きました。
しかしチャレンジには勇気が必要で、背中を押してくれるヒロインがいたら嬉しいなと。
松岡修造さんが昔から大好きなんですが、その女版というか。
応援と女性らしさを組み合わせた結果、お節介な性格のヒロインが誕生しました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
十津川先輩の魅力を最大限引き出すことに全力を注ぎました。
女性キャラを作る際は、常に「自分にとって最高の女性」であるよう心がけています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
バンジージャンプを飛ぶきっかけとなった「来いっ!」と手を広げるシーンが特に気に入っています。
十津川先輩の母性を感じられて、とても好きです。
――Xの投稿には多くの反響とコメントが寄せられていますが、特に印象に残っているコメントなどはありますか?
「十津川さん可愛い」「十津川さん幸せになってほしい」といった、キャラを好きになってくれたコメントはやはり嬉しかったです。
自分が考える「最高の女性」が受け入れられたんだなと。
また、「大きい十津川村と小さい河合町だ」という地元の奈良ネタに気付いてくれたコメントにはにんまりしました。十津川村はともかく、河合町まで分かる人はいないだろうと思っていたので。
――沖島 灯さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今回の漫画はバズって多くの肯定的なコメントをいただき、正直浮かれていたんですが、漫画描きの友人からは「つまらなかった」とストレートに言われました。
冷静になって振り返ってみると、刺さる人には強烈に刺さる一方、刺さらない人には全く刺さらない作品だったのではないかと思います。改めて読み返してみると、ストーリーが弱いと感じました。
漫画はキャラの魅力とストーリーの両輪で成り立つものだと思います。キャラの魅力は一点突破の攻撃力、しかしより多くの人に楽しんでもらうにはストーリーが絶対に重要だなと。
今後はストーリー力を鍛えるため、脚本についてさらに学び、キャラとストーリーの掛け算でより多くの人にも楽しんでもらえる漫画を描けるよう努力したいです。
遠慮せず本音の意見をぶつけてくれる友人がいることは、本当に幸せですね。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
これからもXへの漫画投稿を続ける予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください。
応援よろしくお願いいたします!次回作でまたお会いしましょう!