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お金がないと始まらない…スラム脱出のため“想像創造”で子どもがお金を稼ぐハートフルコメディに「優しくてあったかい作品」の声【作者インタビュー】

  • 2025.1.30
『異世界のおチビちゃんは今日も何かを創り出す~スキル【想像創造】で目指せ成り上かり!~』が話題 (C)原作:ぱつきんすきー、キャラクター原案:高瀬コウ、漫画:犬飼りっぽ/双葉社

【漫画】町のお宿にお泊りしたい…身分証を得るためスラムの“おチビ”がビン詰めのはちみつを売りに行く漫画に「とてもキュートであった」「先が楽しみ」の声

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、がうがうモンスター+で連載中の、犬飼りっぽさんが描く『異世界のおチビちゃんは今日も何かを創り出す~スキル【想像創造】で目指せ成り上かり!~』(原作:ぱつきんすきーさん、キャラクター原案:高瀬コウさん)より第3話をピックアップ。

犬飼りっぽさんが2024年12月14日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、犬飼りっぽさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

スキルで出したガラスビン入りのはちみつを売りに行くと…

『異世界のおチビちゃんは今日も何かを創り出す~スキル【想像創造】で目指せ成り上かり!~』(12/56) (C)原作:ぱつきんすきー、キャラクター原案:高瀬コウ、漫画:犬飼りっぽ/双葉社

スラム暮らしの主人公おチビ(5歳)は、ある日突然、自分が異世界から転生していたことを思い出す。そして、自分には「想像創造」というスキルがあり、“想像”したものを実際に“創造”することができた。

スラムへの偏見や差別からお金を稼ぐことが難しいとわかったおチビは、一緒に暮らすねぇねとおにぃと一緒にスラムから抜け出すため、はちみつを売ったお金で綺麗な服などを買い、身ぎれいにした。さらに町の宿に泊まれないかの確認をおチビがしたものの、2人から身分証がないため不可能だと言われる。

身分証にも種類があり、一番手に入れられる可能性がありそうな身分証、ハンターギルドの会員証を手に入れるため、おチビのスキルで出したガラスビン入りのはちみつをジョシュアの雑貨店に売りに行くことに。店主のジョシュアにガラスビン入りのはちみつを査定してもらうと、この世界ではガラスが珍しいため思った以上に高値で売れる。そしてそのお金をハンターギルドの会員証の登録費用に充てるべく、3人はハンターギルドへ向かうのだった…。

作品を読んだ読者からは、「このあともどんなものが飛び出すか楽しみ」「周りの人達皆優しくて愛に溢れてる」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・犬飼りっぽさん「今の時代に合わせたヘイトコントロールを意識して…」

『異世界のおチビちゃんは今日も何かを創り出す~スキル【想像創造】で目指せ成り上かり!~』(16/56) (C)原作:ぱつきんすきー、キャラクター原案:高瀬コウ、漫画:犬飼りっぽ/双葉社

――『異世界のおチビちゃんは今日も何かを創り出す~スキル【想像創造】で目指せ成り上かり!~』は、ぱつきんすきーさんの小説が原作の漫画ですが、漫画を描かれることになったきっかけや理由などをお教えください。

「がうがうモンスター+」で『剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で魔剣士として出直すことにした。』を連載中の友人・あおいゆみさんから、担当さんをご紹介いただいたのがきっかけです。

その際、2本の原作候補をいただき、おチビちゃんたちのお話が特に楽しく感じました!

また、キャラの表情を崩して描くのが好きなので、おチビちゃんならいろんな表情が描けそうと思えたことです。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

マンガを読むとき、読者の方は「キャラの感情の変化を追って楽しんでる」と思っていまして、まずはキャラの感情のわかりやすさと、キャラブレにならない範囲での感情の起伏のギャップを大切にしています!

例えば、説明的なシーンも、キャラのリアクションをこまめにいれたり、駆け引きの緊張感を加えて、キャラの感情が見えるよう心がけています。

読みやすさを配慮して、文字サイズを指定したり、なるべく他の話を読んでいなくても楽しめる作りを目指しています!

具体的には、1話毎に序盤で「今回はこういう話です」と早めに提示して、それに関係した盛り上げシーンを作るよう意識しています。

また、キャラを好きになってもらうために、今の時代に合わせたヘイトコントロールを意識して、キャラの成長具合や言動・行動を調整しています。

ときには、ギャップになるように表情を崩したり、ゆるい描き文字で遊びをいれたりもします。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

ギャグでは、第3話の「商売のネタは明かせないので~す…!」のシーンが特に気に入ってます!

第3話の盛り上げシーンを作るために、原作とは異なる形で、ガラスビンの出処を疑われる緊張感から、ギャグへの落差を演出しました。

シリアスでは、第5話と第9話に思い入れがあります。

第5話では、マンガ1巻のクライマックスとして食事シーンに、おチビちゃんたち3人が初めて出会った回想を混ぜつつ、WEB版原作から先のセリフを引用するなどして、感動の場面になるよう調整しました。

第9話では、ねぇねとジェーンさんの過去を、マンガ版アレンジとして話を具体的にしつつ、黒く塗りつぶしたキャラたちが、パンをもらうシーンで表情が見えるようになる演出が気に入ってます!

また、「神の御使い様」に関する伏線を第1話・第5話などで仕込んでいたので、その伏線を回収する形で、印象深いシーンになるよう調整しました。

――主人公のおチビちゃんのように、何かを想像して創造することができるとしたら、犬飼さんは何を創造したいですか?

おチビちゃんのように現実にあるモノ限定であれば、古い家電の買い替えがしたいので、ドラム式洗濯機や食洗機を創造したいです!

もし現実にないモノまで創造できるとしたら、「どこでもドア」です。

犬の留守番を少しでも減らしたり、帰省しやすくしたいので。

――犬飼りっぽさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

健康が第一なので、健康的にマンガをたくさん描けるような作業工程・環境作りをがんばりたいです!

そのために、体力作りをしつつ、マンガに使える3D技術をもっと勉強したいと思います。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも読んでいただき、ありがとうございます!

みなさんの応援や感想が励みになっています。

このような連載は、ある程度の人気がないと続けることが難しいため、これからも引き続き応援していただけると嬉しいです!

連載では、おチビちゃんのスキルを巡って状況が変化しますので、おチビちゃんたちを見守っていただけたら!

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