【漫画】まるでネタ?才能レベルで料理下手な夫の失敗談をまとめたエッセイ漫画に「やる気を失わない旦那さん素敵」と反響多数
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、料理が苦手な夫のキュートな一面を描いたエッセイ漫画『夫の料理がおいしくない』をピックアップ。
作者の桜木きぬさんが11月18日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには1500以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、桜木きぬさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
夫の料理が美味しくなかった理由とは…
夫のアキラは結婚当初、家事が大の苦手だったので、家事の9割9分を妻のきぬが担っていた。
しかし老後のことを考えると不安になり、アキラにも料理ができるようになってもらおうと、5年ほど前から少しずつ食事を作ってもらうようにしていた。
アキラなりに懸命にチャレンジしていたが、美味しくない。その理由として考えられることはいくつかある。
ある日きぬが帰宅すると、アキラが得体のしれないものを作っていた。聞くと、絵本のレシピを参考にベーグルを焼いていたのだと言う。なぜか突然、自分の料理スキルに見合わない、高難度のものにチャレンジしてしまうのだった。
またある時、「チャーハンを作ってみる!」と意気込むアキラに、「チャーハンなら大丈夫だろ…」と任せてみたが、食べるとべちゃっとして生臭い。聞けば、冷凍のシーフードミックスを溶かして液ごと投入したと言う。
そのほかにも、生めんタイプのラーメンで焼きそばを作ったり、カレーにたっぷりのじゃがいもを入れて完全に溶かしてみたり、味噌汁ににんにくを入れるという謎のアレンジを利かせてみたり…と、料理が上達しない原因はいろいろとあった。
しばらく経ったころ、「ごはんだよ~」と言って食卓に並べたのは、シチューともやしのナムル。「シチューだけじゃ物足りないと思って」と話すアキラに対して、「夫の中に副菜という概念が生まれた!すごい!」とはしゃぐきぬであった。
作品を読んだ読者からは、「チャレンジ精神があるのすごい!」「奥さんの見守る姿勢すごい良い」「愛ですね!」という声が多数上がっていた。
日々の仕事の準備運動兼練習として——作者が語る創作の背景
——『夫の料理がおいしくない』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
20年夫と暮らしていて様々な料理の失敗を見る機会に恵まれたので、まとめてみたらおもしろいかもしれないなと思って描きました。
意外にも反響が大きくて、みんな料理について色々思うところがあるんだなぁと思いました。
——本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
おいしくなくなる理由のバリエーションの多さとともに、失敗したり、不評だったりしてもめげないアキラを描きたいと思いました。
——本作では、家事全般が苦手ながらも懸命に料理にチャレンジするご主人・アキラさんの様子がコミカルに描かれていますが、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最後に私の母がアキラを褒めるひとコマがあるのですが、この2人の妙なポジティブさが好きです。
——『日常観察マンガ』や『思春期観察マンガ』など、桜木さん一家の日常を切り取ったエッセイ漫画を多く描いていらっしゃいますが、創作の際に心掛けていることがあればお教えください。また、ご家族や周囲の方からの反響はありますか。
SNSに載せているマンガは、日々の仕事の準備運動兼練習として描いています。基本的には良かったな~とか面白いな~というポジティブなものにしようと思っています。
——桜木きぬさんの今後の展望や目標をお教えください。
昨年ダ・ヴィンチwebで連載した『わたしの選んだ死産の話』が電子書籍になるのでそちらぜひ読んでいただきたいのと、現在、同媒体で新しいエッセイマンガの連載を準備しているので、Xなどフォローしていただいてお待ちいただけるととても嬉しいです。
またかわらずXに日常のエッセイマンガも載せていきたいです。
——最後に、桜木きぬさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつもお付き合いいただきありがとうございます!
これからもどうでもいいような事やふと気づいた事などを仕事の準備体操としてサクっと描くのでサクッと読んで下さい。