YouTubeですっかりおなじみの料理研究家リュウジさん、とうとう漫画の主人公になりましたね。異世界でもバズレシピを展開するというストーリーのようですが、材料と調理器具、そして飲酒さえできれば場所は問わないということなんでしょうね。そんな酒好きのリュウジさんが今回、ウイスキーを使って作るカレーを紹介していましたので、さっそく作ってみました!
リュウジさんが漫画の主人公⁉
小学館のマンガアプリ「マンガワン」で料理研究家リュウジさんを主人公とした異世界グルメマンガの連載『異世界リュウジ 至高と虚無のバズレシピ旅』が夏頃から開始したらしいです。
リュウジさんの「悪魔のウィスキーポークカレー」の材料と作り方
【材料】※2~3人分
豚肩ロース…350g(適度に脂が入ったブロックなら肩ロースでなくても可)
塩…適量
白こしょう…適量
ウイスキー…50ml(動画ではブラックニッカリッチ)
サラダ油…大さじ1
クミンシード…小さじ1(なくても可ですが、あるとおいしくなります)
玉ねぎ…1個(250g程度)
塩…ひとつまみ
しょうが…10g
蜂蜜…小さじ1
水…650ml
グリコゼッピンカレー中辛…1/2箱
にんにく…1かけ
バター(有塩)…15g
鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ2/3
オイスターソース…小さじ1
乾燥パセリ…適量
玉ねぎは繊維を切る向きでスライスしておきます。
しょうがとにんにくはすりおろしておきます。
【作り方】※調理時間:30分+漬け込み時間:30分
1. 豚肩ロースを密封できる袋に入れ、塩、白こしょう、ウイスキーを加えて30分漬けておきます。
2. フライパンにサラダ油とクミンシードを入れ、香りが出るまで中火で炒めます。
3. 玉ねぎと塩を加え、玉ねぎを全体に広げながらところどころ焦げ目がつくくらいに強火で炒めます。
4. 玉ねぎをフライパンの片側に寄せてから、空いたスペースに角切りにした豚肉としょうがを入れて全体を炒めます。
※漬け汁はまだここでは入れません。
5. 肉の表面に焼き目がついたら、漬け汁を全部入れて全体を炒めます。
6. 水と蜂蜜を加え、フタをして中火で20~30分煮ます。
7. フタを取り、弱火にしてルウを入れて溶かします。
8. 中火にして、にんにくを加えて溶かします。
9. バターを加えます。
10. 鶏がらスープの素とオイスターソースを加えてひと煮立ちさせます。
11. 器に盛りつけて、乾燥パセリを振って出来上がりです。
カレー特有の香りが部屋に広がる中で食べてみると、これまで食べたことのないカレーのコクを感じました。コクのある材料をたっぷり使っているのと、グリコゼッピン自体がかなり濃厚なルウですので、しっかりした味のカレーに仕上がっているのだと思います。じゃがいもやにんじんといった具は一切なく、具は豚肉と玉ねぎだけというのはなかなかに潔いカレーです。おいしさがダイクレトに伝わるので、リュウジさんかなり自信があるのだなと分かります。
カレーにウイスキーを入れるなんて!と思うかもしれませんが、レシピの通りウイスキーは豚肉を漬け込むのに使われているだけです。とはいうものの、この肉をウイスキーに浸け込むという工程はけっこう重要で、肉の臭みを消してくれるだけでなく、旨味アップや保水力アップといった肉をおいしくする働きがあるのです。これは豚肉だけでなく肉全般に使える技ですが、特に豚肉には効果的です。もちろん高いウイスキーはもったいないので、安いウイスキーでもう飲まないものがあればの話です。
実は今回初めてグリコゼッピン(正式にはZEPPINと横文字らしいです)を食べましたが、これまで食べてきたカレーの中でもかなり濃厚な部類に入ります。オフィシャルサイトを見てみると、スパイスを40種類も使っていて、しかもデュクセルソースを使っているとのことです。デュクセルソースはきのこ、玉ねぎ、ハーブなどを細かく刻んでバターで炒めて煮詰めて作るソースで、ソース以外にも肉の中に詰めて使うこともあります。特にマッシュルームやポルチーニ茸を使うと風味が強くなり、肉を引き立ててくれます。そういえば少し前に実際に作ったことを思い出しましたが、本当においしいソースです。そのソースを入れているのなら確かにおいしいはずだと納得です。
ゼッピンだけでも十分においしいカレーですが、ぜひウイスキーに漬け込んで作ってみてください!
※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。