松坂桃李が主演を務め、芳根京子、役所広司が共演する小泉堯史監督作『雪の花 ―ともに在りて―』(公開中)より、小泉監督とキャスト陣の笑顔あふれるメイキング写真7点が公開された。
【写真】小泉堯史監督がキャスト&スタッフに愛されている様子がよくわかる! 『雪の花』メイキングショット
吉村昭の小説『雪の花』を小泉堯史監督が実写化する本作は、多くの人命を奪う疫病と闘った町医者の実話を描く本格時代劇。
江戸時代末期。死に至る病・疱瘡(天然痘)が大流行し、多くの人命が奪われていく中、福井藩の町医者・笠原良策(松坂桃李)は、どうにかして人々を救う方法を見つけようとする。妻・千穂(芳根京子)に支えられながら、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)に教えを請いに出向いた良策は、異国では疫病の予防法として「種痘」が行われていることを知る。予防法成功の鍵となる「種痘の苗」を入手すべく、さまざまな困難にぶつかりながらも絶対に諦めない良策の志は、やがて藩を、そして幕府をも巻き込んでいく。知られざる無名の町医者は、どのようにして日本を救ったのか―?
笠原良策役には松坂桃李。使命感にあふれる人物をひたむきに、力強く演じ切り、作品をけん引する。そして良策の妻・千穂役に芳根京子。周りを明るく照らす太陽のような、だが意外な一面も持つ人物をチャーミングに演じる。そして、良策を導く蘭方医・日野鼎哉役を役所広司が演じる。
1月24日の公開後、映像の美しさやストーリーに絶賛の声が多数寄せられている本作。この度、主人公・笠原良策役の松坂、良策の妻・千穂役の芳根、良策の親友・半井元沖役の三浦貴大らキャスト陣と、小泉堯史監督の笑顔あふれるメイキング写真7点が解禁された。
劇中では、疱瘡(天然痘)の治療法を見つけるべく、幾度の困難に立ち向かい身体も心もすり減らす良策を熱演した松坂だが、写真には、監督を囲んで緊張感の解けた自然な笑顔を見せる姿が。さらに、『居眠り磐音』(2019)以来、2度目の夫婦役を務めた松坂と芳根が小泉監督と笑顔で談笑する様子や、雪山を背景に藁頭巾(わらずきん)を被った松坂が小泉監督と並ぶ姿などを収めている。
巨匠・黒澤明監督の助監督として長年黒澤組に従事してきた小泉監督。今回、小泉組にも黒澤組を支えてきたスタッフが集合し、本作の撮影カメラマンは『影武者』(1980)以降、すべての黒澤明監督作品で撮影を担当した上田正治が務め、美術は黒澤明や市川崑など名だたる監督の作品に参加してきた酒井賢が担当。本作が上田が携わった最後の作品となった。
そんなベテランスタッフが支えた現場について、主演の松坂は「天気にもすごく恵まれて、ここまで順調に撮影が進む現場は経験したことがないです。皆さんが映画の神様に愛されているんだなと思いました」と述懐。撮影終了後、小泉監督も「本当に楽しく撮影できました。ずっと、僕が一番楽しんでいたんじゃないでしょうか。撮影が終わると、もう登場人物たちには会えないので、ちょっと寂しいですが、スクリーンで会えますから。それはそれで楽しみにしています」とコメントを寄せた。スタッフ・キャストが映画作りを愛し、楽しんでいることが伝わる小泉組。そんな特別な空気感が漂う本作を、ぜひスクリーンで堪能したい。
映画『雪の花 ―ともに在りて―』は公開中。