子連れの再婚は、トラブルを招くこともあります。筆者の友人・A美は、息子のR央が3歳のときに再婚をしました。当初は賛成してくれていると思っていた義母のとんでもない仕打ちに、A美は……?
子連れ再婚
私は息子のR央が3歳のときに離婚しましたが、その3年後に再婚。
再婚後にもう1人息子を授かり、4人で暮らしていました。
R央と夫は仲が良かったのですが、義母があからさまに孫差別をすることで、R央は父親ともうまくいかなくなってしまったのです。
特に義実家へはR央も行きたがらず、あるとき「行きたくない。」と言ったことを夫が義母に話してしまい、関係はさらに悪化。
義母はさらに孫差別をするようになりました。
義母の企み
そんなある日、突然義母から連絡が入りました。
何を言い出すのかと思ったら「R央の養子縁組を解消してくれない?」と言い出したのです。
私は全く意味が分からなかったので「どういうことですか?」と聞くと、義母は「R央に遺産を相続させたくないのよ。もともと血がつながってないんだし。」と一言。
私はこの義母の言葉に耳を疑いました。
決意
結婚する際に、R央がいることも話していたし、そのときは全く反対する素振りもなかったのに、急に一方的な話をされて、私はとても腹が立ちました。
私はその話を夫にしたのですが「気にすんなよ。」と真剣に対応もしてくれなかったため、R央のことを考え、離婚を決意したのです。
義母は離婚の話を聞きつけて、さっそく乗り込んできましたが、私は「あなたのような人とお話することはありません!」と追い返しました。
どの面下げて……とはこのことです。
話し合い
後日、夫とは話し合う機会を持ちました。
私はどうしてもR央に対する義母の仕打ちが許せないと話すと、夫は「母さんはあまり懐かないR央が気に入らなかったみたいだ。」とのこと。
あまりのバカバカしさに呆れた私は、夫に対し「義実家と縁を切れないのなら、私はあなたとも一緒にいたくありません。」と宣言しました。
その後、義実家を優先した夫とは正式に離婚。
R央には嫌な思いをたくさんさせて、本当に悪いことをしたと後悔しています。
それにしても養子縁組の解消とは……世の中には恐ろしい考えを持つ人もいるんですね。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。