空気は乾燥しているのに乾きづらい!
冬の洗濯を快適にするポイント
干し方や洗剤の選び方を押さえて冬の洗濯を快適に ※写真はイメージ
寒い冬は、外干しでも乾きづらかったり、天候が悪いことで部屋干しが増え、洗濯物が湿ったままで困ることはありませんか? 空気が乾燥しているので洗濯物が乾きやすそうに思えますが、実際には乾きづらいです。
その主な理由は、気温が低いこと。乾燥は「温度」「湿度」「空気の流れ」に大きく依存しますが、冬は気温が低すぎるため、蒸発効率が落ちます。さらに、冬の洗濯には「乾かない」のほかに「臭い」の悩みもあります。臭いの原因となる雑菌は低温では繁殖しにくいものの、洗濯物が長時間湿った状態だと臭いが発生しやすくなります。乾きづらさと重なり、冬の洗濯の悩みを一層深刻化させているのです。
そんな冬の洗濯の悩みは少しの工夫で解決できます。以下のポイントを押さえてみましょう。
(1)部屋干し環境を工夫する…エアコンやヒーターの近くに干すと温度が上がり、乾きやすくなります。また、サーキュレーターや扇風機を併用して空気の流れを作ることで乾燥効率が高まります。
(2)乾燥機やコインランドリーを利用する…自宅の乾燥機やコインランドリーを活用すると、確実に乾かせます。特に厚手の衣類や急ぎの場合には効果的です。
(3)洗剤を見直す…抗菌作用のある洗剤で生乾き臭を防ぐ効果が期待できます。
(4)洗濯回数を増やす…冬はかさばる衣類が多く、洗濯機に詰め込みがち。洗濯は複数回に分けて行い、汚れをしっかり落とすことで臭いを抑えられます。
洗濯物の乾きやすさを考えた環境作りで、冬の洗濯を爽やかにこなしましょう!
教えてくれたのは…神崎健輔さん
洗濯・シミ抜き職人。実家の老舗クリーニング店「白洋社」部長。宅配クリーニング「Nexcy」CTO。プロの洗濯現場の経験をもとに、家庭でもできる洗濯・シミ抜き術を発信