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アー・ペー・セー × アナスタシア・バルビエリ、タイムレスなマスキュリン・フェミニンの新境地

  • 2025.1.30

アー・ペー・セーが展開する「インタラクション」シリーズに、スタイリストのアナスタシア・バルビエリが参加した。『VOGUE HOMME』の元編集長であり、数々の名だたるファッション誌で活躍する彼女は、マスキュリンかつフェミニンなスタイルを象徴する存在。今回のコレクションでは、アー・ペー・セーのシンプルで洗練されたエッセンスと、彼女の美学が融合したワードローブを提案する。

ウールギャバジン素材のダブルブレストジャケットにエクストラワイドなプリーツパンツを組み合わせたセットアップは、単体でもスタイリングしやすい万能アイテム。メンズライクなストライプシャツやオーバーコートは、クラシカルなテーラリングを生かしながら、現代的なシルエットに仕上げられている。さらに、ショールカラーのタキシードジャケットや、バルビエリのシグネチャースタイルを落とし込んだソフトウォッシュドデニムが、コレクション全体に都会的なエレガンスを添えている。

アー・ペー・セーの創設者であるジャン・トゥイトゥは「フェミニンさの極みはワードローブを盗むことから生まれる」と語る。歴史を振り返れば、ジャンヌ・ダルクやムーランのように、女性が男性の衣服を身に纏うことで社会の規範に抵抗してきた例は少なくない。また、1930年代のマレーネ・ディートリッヒや1970年代のダイアン・キートン、そしてイヴ・サンローランのル・スモーキングといったスタイルも自由と平等を象徴してきた。

バルビエリ自身も、10代の頃からメンズスーツを愛用していたという。「それが一番心地よかったし、自分にとって理想のユニフォームを見つけたと感じた」と語る。今回のコレクションでは、ストライプポプリンシャツやヴィンテージ感のあるデニム、カシミヤセーター、そしてタキシードまで、フォーマルとカジュアルが調和するワードローブを展開。中でもミッドナイトブルーのウールギャバジンブレザーは、彼女の家族の家紋をあしらったボタンがアクセントとなり、個人的なルーツへのオマージュとしても機能している。

また、アクセサリーにも注目を。彼女は「ジュエリーや小物は、アー・ペー・セーのジュディスやジャンと共有する美食家のライフスタイルへのオマージュ」と語り、日常のエレガンスに遊び心を加える重要な要素として捉えている。クラシックでありながら、どこか意外性のあるディテールが、アー・ペー・セー.とバルビエリの世界観を一層魅力的なものにしている。

今回のコレクションは、ジェンダーレスでタイムレスな魅力を持つアイテムばかり。詳しくは公式オンラインストア、および代官山FEMME、名古屋高島屋などの店舗でチェックして。

問い合わせ先/アー・ペー・セー カスタマーサービス 0120-500-990

www.apcjp.com

Photos: Courtesy of A.P.C. Text: Makiko Yoshida

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