筆者の知り合いの育児休暇中に起きた話です。つわりで苦しむご近所ママ友さんに親切心でかけた一言。後々ものすごく後悔することに……。常識の範囲って人によって違うことを実感しました。
ご近所ママ友との良好な関係
共働きの私たち夫婦は、結婚してしばらくした頃に念願だったマイホームを建てました。
同世代の夫婦が多い新興住宅地で、向かいに住むSさんとは上の子が同じ年ということもあり自然と仲良くなり、家族ぐるみで親しくしていました。
私が2人目の子どもを出産して育児休暇を取っていたときのことです。
向かいに住むSさんから「私も2人目ができたみたいで」と2人目妊娠のおめでたい報告を受け、下の子も1歳差で年齢が近くなることを喜んでいました。
つわりしんどいよね……
そんな矢先のことです。妊娠初期のSさんはつわりがものすごくきついようで、上の子の面倒を見るのがしんどいと相談を受けたのです。
私もつわりがきつくて本当にしんどかったので気持ちはものすごくわかります。
なので、「つわりがキツイとき、よかったらたまに上の子預かるよ」と気軽な親切心で声をかけました。
このときの自分の軽率な一言を後々後悔することになるのです。
我が家は託児所ではありません!
翌日からSさんは「今日もつわりがひどくてお願いできるかな」と、毎日のように朝から晩まで2歳の上の子を預けにくるようになったのです。
おまけに、「今日はちょっと咳が出てるけど元気だから」「今日は吐き気が酷くてお昼作る余裕がなくて」とお昼ご飯も持たせずに預けに来ることも。
我が子との遊び相手にはなりますが、2歳児同士トラブルも多く自分も0歳児を抱えながら、3人の子どもの面倒を1日中見るのはたいへんすぎて1日が終わる頃にはフラフラです。
たまにならまだしも毎日なんて……我が家は託児所ではありません!!
自分から申し出たことではありましたが、いくらつわりがしんどくても、他人に毎日子どもを預けに来るなんてちょっと非常識過ぎますよね。
幸いちょうど私の育児休暇が終わる頃で、仕事に復帰することになったのでその状況から逃れることができましたが、そこからお向かいさんとは少し距離を置くようになりました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。