松坂桃李さんが主演するドラマ『御上先生』(TBS系)。1月26日放送の第2話では、殺人事件の犯人役として堀田真由さんが登場。犯人を男だと思い込んでいた視聴者が多く、衝撃が走りました。ストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響とともに今後の見どころを紹介します。
第2話のあらすじ
国家公務員の試験会場で起きた殺人事件と、報道部の神崎(奥平大兼)がリークした教師・冴島(常盤貴子)の不倫記事は関係がある。なぜ辞めたのが男性教師ではなく女性教師だったのか? ――御上(松坂桃李)の言葉が気になった神崎は、隣徳学院を辞めた冴島に会いに行きます。
神崎の問いには答えないものの、「これから何があってもあなたのせいじゃないから」と意味深長な言葉を残した冴島。そんな中、試験会場で起きた殺人事件の犯人が冴島の娘・真山弓弦(堀田真由)であり、冴島が生徒に不倫をスクープされ学校を辞めたという情報が出回り、隣徳学院にもマスコミが押し寄せます。
事実を知り呆然と立ちすくむ神崎の背中を支え、校内へと誘導する御上。さらに、担任する3年2組の生徒たちに神崎の記事について討論させることに。その中で御上は、冴島が辞めた裏には、女性教師へ対する圧力があったのではないか。それは、副担任・是枝(吉岡里帆)が担任を下ろされたことと同様なのではないかと提言。
神崎は、冴島のスクープを撮った時、彼女を食おうとする力の正体を知ろうとしなかったが、これからでも絶対に捕まえると意思表明。神崎が冴島が辞めた理由と隠れた事実を求めて動き出す一方、御上は真山弓弦に面会に行き――。
殺人犯は“息子じゃなくて娘”にX衝撃「先入観が恐ろしい」
神崎がリークした不倫記事が冴島を学校から追いやり、冴島の娘・真山弓弦が殺人事件を起こした発端になったのではないか? という“関係”が示唆された第2話。殺人犯・真山弓弦を堀田真由さんが演じていることが明らかになり、まさかの事実に視聴者の間で衝撃が走りました。
X(旧Twitter)では、「ずっと男だと思ってたら息子じゃなくて娘だったのか」「性別や役職で決めつけるなと思ってたけど、堀田真由がフードをあげるまで犯人が男だと思ってた自分がいる。怖い」「『なぜ辞めさせられたのが男性じゃなく女性なのか』と投げかけた上で犯人が『女性だった』の本当に視聴者の価値観をガンガン揺さぶってきててすごい。まんまと制作陣の意図にハマった感じだ」「一度も“息子”なんて言われてなかったのに、みんな犯人は"男"だと思い込んでしまっていた事実が何よりも怖い。先入観があまりにも恐ろしい」「自分自身のジェンダーバイアスに打ちのめされたわ」「鳥肌立った……」などのコメントが続出しています。
「自局の看板ドラマだった金八の否定。攻めるわね」
また、御上が是枝に語る会話で「熱血教師ドラマがモンスターペアレンツを生み出した」と言及するシーンがあり、暗にTBSの看板ドラマ『金八先生』を指していることは想像に難くなく、SNSでも話題に。
Xでは「自局の看板ドラマだった金八の否定。攻めるわね」「自局の金八をぶち壊すの含めて今の時代にかなり寄り添ってるというか温度と湿度の幅にドライヴ感があるのがいい」「確かに金八はおかしい。同一中学で例年揉め事が多すぎる。妊娠 覚醒剤 警察沙汰複数。その都度働き方改革無視の熱血あれでは教師は疲弊してしまう」「金八がモンペを生んだと暗に言ってたのは疑問。金八で濱田岳が演じた中学生の親がモンペで、あそこでモンペが初めて認識されたと思ってる」「是枝先生の部屋の本棚(笑)金八とGTO、しかもマンガ本で」「いや、御上先生も……」などのコメントが飛び交っています。
殺人犯・真山弓弦に面会し、事件がこの世に及ぼした影響について語る御上。彼はなぜ弓弦のもとを訪れたのでしょうか。一方、神崎は自分が書いた記事の真実を知るために、冴島に食い下がり……。第3話では、ついに御上の過去が明かされる模様。御上がたびたび思いをはせる謎の青年の正体とは――? 御上の真の目的も明らかになるのか、注目です。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
文:地子給 奈穂