今オフにポスティングシステムによりメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手。23歳の逸材をめぐって争奪戦が繰り広げられたなか、ドジャースへの移籍を決断。22日(日本時間23日)に本拠地ドジャースタジアムで入団会見を行い、背番号11がお披露目された。
そんな佐々木について、MLB公式が特集記事を掲載。その潜在能力についてチームメイトとなった日本選手とも比較して高い評価を与えている。
■伝家の宝刀を最高級と評価
佐々木は2022年にNPBでは史上最年少で完全試合を達成し、23年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンで先発ローテを担い世界一に貢献。過去最大とも呼べるポテンシャルを備えてのメジャー入りには期待が高まっている。
MLB公式も「ロウキ・ササキは史上最高の投手候補か?」と題した記事を掲載。23歳が持つ潜在能力について、特集を組んで期待をかけている。
記事内では佐々木の高校時代からNPBでの実績が紹介された後にその能力について分析。「驚くほど回転数が低く、プレートに向かって最後に落ちる88~91マイルのスプリッター」と伝家の宝刀について紹介し、「これは現在世界最高の球種かもしれない」と絶賛し、一方で速球のコントロールとやスライダーの安定感については改善の余地があると見ている。
また、記事内で比較対象に挙がったのが2年ぶりの二刀流復帰が見込まれている大谷翔平投手。「オオタニ対ササキは接戦で、3度のMVPに輝いたオオタニは二刀流としての能力を考慮しない」と打者は評価対象に含めないことを前置きしつつ、「オオタニを支持する者は彼の優れた速球によるフィニッシュ、スライダー、そして体力」を長所に挙げ、「ササキを支持する者はスプリッター、ストライクを投げるコントロール、そして将来性」と佐々木の長所について記している。
「もう少し成長すれば、彼は簡単に世界最高の投手になれるだろう」と太鼓判を押された佐々木。ドジャースに迎え入れられた令和の怪物が、その特大のポテンシャルでインパクトを残すことができるか。