映画10作品、もしくは60歳になったら監督業から引退すると公言してきたクエンティン・タランティーノ監督。次回作が引退作となるとみられるが、61歳になった今、急ぐ気持ちはないようだ。
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Varietyによると、現地時間1月27日、サンダンス映画祭のトークイベントに出演したタランティーノ監督は、ここ数年執筆に専念している理由を聞かれ、「急いで映画制作に取り掛かるつもりはない」とコメント。「30年もしてきたことだ。来月息子が5歳になる。2歳半の娘もいる。アメリカにいるときは執筆し、イスラエルにいるときはアバ、つまり父親だ」と語ったそうだ。
そして、いつになく優しい口調でその真意を語ったという。「子ども達が幼く、理解できないうちに旅に出るのは、気が進まない。どんな映画だろうと、息子が少なくとも6歳になって、物事を理解できるようになってからにしたい。彼も立ち会うことが出来るし、思い出として残るだろうから」。
2018年にイスラエル人歌手のダニエラ・ピックと結婚し、2020年に息子のレオ、2022年7月には名前を公開していない娘が誕生しているタランティーノ監督。まだ幼く理解できないという息子に対し、娘はというと、「すでに天才だから、すぐにわかるだろう」とのことだ。
なおタランティーノ監督は、昨年4月、引退作となる予定だった映画『The Movie Critic(原題)』を完全にボツにし、全く新しい作品に向けて舵を切ったと伝えられていた。現在は「戯曲を書いており、おそらく次の作品になる」とコメント。「もし大失敗となったら、おそらく映画化しないだろう。大ヒットしたら? 僕の最後の映画になるかもしれない」と語った。