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雲海が見える山奥の“一軒家” 「子どもに継げとは言えない。僕らで終わり」高齢夫婦の生活と人生 比嘉愛未は思わず涙

  • 2025.1.29
ABEMA TIMES

『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が1月26日に放送され、大阪と徳島の山奥で二拠点生活をする高齢夫婦の絆に迫った。

【映像】雲海まで見える“ポツンと一軒家”の様子

日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか? 衛星写真だけを手がかりにその地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。

今回発見したのは、徳島県北⻄部の山の中にあるポツンと一軒家。空港から車で2時間半ほど走った先、すでに山深い道を行く捜索隊。川沿いにある山の景色が美しい集落に到着すると、住人に衛星写真を確認してもらうことに。すると、80代くらいの夫婦の実家らしいが、「すでに引っ越したのでは?ただ、たまに車で通っているのを見かける」という情報が。しかし、「かなりの悪路で、途中からは歩いて行かないと家まではたどり着けない」と、地元の人も「危険な道」と言うほどの悪路が続くという。

集落を後にして山道へと入る捜索隊。枯れ葉が積もり、苔も生えて滑りやすい道を越えていくと、1台の車が停まっているのを発見。そこから先は、徒歩でしか行けない未舗装の細い坂道が続いており、その先に母屋らしき一軒家が見えてきた。

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「まさかこんなところにまで来るとは思ってもいませんでした」と笑顔で迎えてくれたのは、84歳の夫と76歳の妻。かつては24戶の家がある集落だったが、現在は夫の生家であるこの1軒のみになったという。

絶景を望む約1500坪の敷地に、築130年の母屋、干し柿用の大きな棚、小川の水を引いた出しっぱなしの水道、今は使っていない70年モノの五右衛門風呂、築150年の蔵など、歴史を感じる様々なものに感動する捜索隊。それらについて話を聞いていると、いつの間にか眼下には雲海が広がっていた。

夫妻は同じ集落の出身で、夫が29歳、妻が20歳の時に結婚。結婚後は大阪で仕事に就いて生活していたが、この地で暮らす母の世話をするため、夫が62歳の時に仕事を辞めて実家に戻る。10年後に母を亡くした後、夏場は徳島で、冬になると大阪の自宅で暮らす2拠点生活をしているということだ。

兄から「この人やったら結婚しても大丈夫」と太鼓判を押された夫と結婚した妻。2人は今も仲良しで、同じベッドで寝ていることを明かしたり、神棚を紹介する夫が「こっち(妻)がうちのおかみ様」と冗談めかして、笑い合う様子が印象的だ。

このポツンと一軒家での生活について、夫は「誰にも気を遣わんでいい」、妻は「こっちでお父さんと2人だけやったら、『今日これでええな』と言えばそれでいい。昼からでもビール飲んだり、いろんなことができるから」と語る。

さらに、夫には故郷への思いもある。「やっぱりいいなあと。先祖が開拓して田んぼを作って…。その苦労を知っているからこそ、家も田んぼも守りたいと思っているんです」。ただ、一男二女の子どもたちにこの地を継がせるのは難しいとも考えている。「僕らの代で終わり。つらいけど、そんなこと言ってたらいかん。時代に合わせていかないと」と明かす。妻は「みんなで来て、外で焼肉して食べたい。それが最後の夢」と語った。

VTRをスタジオで見守っていたゲストの比嘉愛未は「グッときました、泣けました。本当に素敵なご夫婦です」と思わず涙していた。

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