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【韓国ドラマのハングル活用術】『オク氏夫人伝』で夫婦同士が何と呼び合っていたのか

  • 2025.1.29

U-NEXTで配信された『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』は、まれにみる傑作だ。素晴らしい脚本と俳優陣の優れた演技で、最後まで視聴者が堪能できる作品に仕上がっていた。

このドラマの韓国語原題は『옥씨부인전』(オクシプインジョン/玉氏夫人伝)である。主要な登場人物は4人だ。

임지연(イム・ジヨン)が演じる노비(ノビ/奴婢)の구덕(クドク)は、後に良家の令嬢옥태영(オク・テヨン)になった。

추영우(チュ・ヨンウ)が演じる両班(ヤンバン)の송서인(ソン・ソイン) は、천승휘(チョン・スンフィ)という名前の전기수(チョンギス/伝奇叟)になった。전기수は、小説を朗読する芸人のことだ。

옥태영は천승휘と瓜二つの성윤겸(ソン・ユンギョム)と結婚する。彼の弟が김재원(キム・ジェウォン)の扮する성도겸(ソン・ドギョム) である。

성도겸 の妻が 연우(ヨヌ)の演じる차미령(チャ・ミリョン)である。

左からチュ・ヨンウ、イム・ジヨン、ヨヌ、キム・ジェウォン(写真提供=OSEN)
時代劇でよく使われる言葉

こうした一家の中で、夫婦同士の呼び名を見ていこう。

옥태영は夫である성윤겸のことを서방님(ソバンニム)と呼んでいた。「旦那様」という意味であり、時代劇の中でよく使われる言葉だ。現代では、妻が夫のことを서방님と言わないが、妻の両親が義理の息子のことを「姓+서방」と呼ぶことは日常的だ。

一方、성윤겸は妻である옥태영のことを부인(プイン/夫人)と呼んでいた。朝鮮王朝時代は女性の名前をあからさまに言うことを避ける傾向があったので、あえて부인と呼ぶことが一般化していた。

このような夫婦同士の呼び方は、성도겸차미령の夫婦も同じであった。

서방님부인……朝鮮王朝時代の夫婦の呼び方を覚えておくと、他の時代劇でも大いに参考になる。

なお、一家の使用人たちは、성윤겸のことを「큰 서방」(クン ソバン)と呼んでいた。「大きい旦那」という意味だ。そして、성도겸のことは「작은 서방」(チャグン ソバン)と言っていた。「小さい旦那」という意味である。こうした違いで使用人たちは一家の家族を分けて呼んでいたのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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