映画には欠かせない要素で、場面を盛り上げたり、登場人物の心情を表す役割も果たしたりするのが「音楽」です。主題歌やサウンドトラックを聴くだけでも、その作品を思い出す……なんてこともありますよね。
本記事では、そんな映画とは切っても切れない「音楽」がテーマになっている作品を5本ご紹介していきます!
『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』(2022)
あらすじ:1979年、ワシントン州の田舎町でレコーディングされた1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」。10代のドニーは兄とデュオを結成し、父が建てたスタジオで数々の楽曲を生み出した。情熱を注ぎ込んで作った音楽だったが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。それから約30年後……。ドニーは、コレクターにより発見されたアルバムが再評価され、“埋もれた傑作”として人気を博していることを知る。しかし、思いがけない成功は、目を背けてきた過去や感情を呼び起こし……。
監督・脚本は『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(14)のビル・ポーラッド。主人公ドニーを、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)でオスカーに輝いたケイシー・アフレックが演じる。そのほか『クワイエット・プレイス』(18)のノア・ジュプ、『(500)日のサマー』(09)のズーイー・デシャネルらが共演。実在の兄弟音楽デュオ「ドニー&ジョー・エマーソン」が辿った驚くべき実話を描く。
2025年1月31日(金)より劇場公開。
『シング・ストリート 未来へのうた』(2016)
あらすじ:1985年、大不況のダブリン。人生の14年、どん底を迎えるコナー。父親の失業のせいで公立の荒れた学校に転校させられ、家では両親のけんかで家庭崩壊寸前。音楽狂いの兄と一緒に、隣国ロンドンのMVをテレビで見ている時だけがハッピーだ。ある日、街で見かけたラフィナの大人びた美しさにひと目で心を打ちぬかれたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。慌ててバンドを組んだコナーは、無謀にもロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると決意、猛特訓&曲作りの日々が始まった……。
監督・脚本は『はじまりのうた』(13)のジョン・カーニー。フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、エイダン・ギレン、マリア・ドイル・ケネディ、ジャック・レイナー、ルーシー・ボイントンほか出演。80年代のブリティッシュ・ミュージックにのせて、未来へ向かって走り出す少年の姿を描く、ジョン・カーニー監督の自伝的物語。
『コーダ あいのうた』(2021)
あらすじ:豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし……。
監督・脚本は『タルーラ 彼女たちの事情』(16)のシアン・ヘダー。主人公ルビーを「ロック&キー」シリーズのエミリア・ジョーンズが務める。第94回アカデミー賞では作品賞、脚色賞を受賞。またルビーの父フランクを演じたトロイ・コッツァーは、男性のろう者俳優として史上初めての助演男優賞を受賞した。
『異動辞令は音楽隊!』(2022)
あらすじ:犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は部下に厳しく、昭和さながら犯人逮捕の為なら法律すれすれの捜査も辞さない男。家族もろくに構わず一人娘・法子からはとうに愛想をつかされている。そんな成瀬は高齢者を狙った「アポ電強盗事件」が相次ぐ中、勘だけで疑わしい者に令状も取らず過激な突撃捜査をしていたが、そのコンプライアンスを無視した行動が仇となり、突然上司から異動を命ぜられる。刑事部内での異動だろうと高をくくっていた成瀬だったが、異動先はまさかの<警察音楽隊>だった……。
監督・脚本は『ミッドナイトスワン』(20)の内田英治。『テルマエ・ロマエ』(12)の阿部寛が主演を務める。ほか清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、板橋駿谷、モトーラ世理奈、見上愛ら出演。行き過ぎた捜査が原因で音楽隊へ異動となった現場一筋な刑事が、はぐれ者の音楽隊員たちとの出会いから変わっていく姿を描くヒューマンドラマ。
『ベイビー・ドライバー』(2017)
あらすじ:天才的なドライビング・センスを買われ、犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバー、通称「ベイビー」。彼の最高のテクニックを発揮するための小道具、それは完璧なプレイリストが揃っているiPod。子供のころの事故の後遺症で耳鳴りが激しい彼だが、音楽にノって外界から完璧に遮断されると、耳鳴りは消え、イカれたドライバーへと変貌する。ある日、運命の女の子デボラと出会ってしまった彼は犯罪現場から足を洗うことを決意。しかし彼の才能を惜しむ組織のボスにデボラの存在を嗅ぎ付けられ、無謀な強盗に手を貸すことになり、彼の人生は脅かされ始める……。
監督・脚本は『ラストナイト・イン・ソーホー』(21)のエドガー・ライト。主人公のベイビーことマイルズを『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)のアンセル・エルゴートが演じる。ほかケヴィン・スペイシー、リリー・ジェームズ、ジェイミー・フォックスら出演。全編が音楽に合わせて展開され、映像と音楽がシンクロする爽快アクション映画。
※2025年1月14日時点の情報です。
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