Text by 井上大輔(編集部)
19歳のFW後藤啓介がベルギー1部アンデルレヒトで嬉しい初ゴールを決めた。
191cmの大型トライカーは、初先発となった26日のメヘレン戦で初ゴールを決めて、4-1の勝利に貢献。
後藤は、昨年1月にジュビロ磐田からアンデルレヒトのリザーブチームにレンタル移籍。そこで結果を残すと昨年12月に完全移籍が決まり、このほどトップチームで初得点を記録した。
『HLN』によれば、アンデルレヒトのダヴィド・ユベール監督は、後藤をこう讃えていたそう。
「忙しいスケジュールを考えると、後藤を起用するのは今がチャンスだと思った。彼のことはリザーブチームで知っているし、何ができるかも知っている。だから彼を起用することを恐れる必要はない。
彼はとてもよくやった。ボールを持っていなくても、非常に規律正しいプレーをしていたし、プレッシャーの中で激しさを出していた。
ボールをキープすることもできる。後半には後藤がうまく体を使ったことで味方に決定機が訪れた」
後藤の抜擢をためらう気持ちはなかったとのこと。
ただ、『Derniere Heure』によれば、後藤は2週間前までは退団を検討していたとか。
彼は加入当初英語も話せず、チームに専属の通訳もいなかったことからホームシックに苦しんでいた。アンデルレヒトはそんな後藤のために日本から家族らを何度か呼び寄せたり、監督がGoogle翻訳を使って日本語で戦術を説明したりしたほか、本人もブリュッセルの日本人ファミリーと交流してきたそう。
トップチーム初先発で初ゴールを決めた後藤だが、「2週間前までは退団を検討しており、展開はまったく違ったものになっていた可能性もあった」と現地は伝えている。