珍しい名字を知る
「柿崎」さんは、現在の新潟県上越市をルーツとするお名前で、今日では山形県に特に多く見られます。
戦国時代に越後の上杉謙信の重臣として柿崎景家・晴家親子が活躍しましたが、景家が織田信長と内通しているという疑いをかけられて死罪に処されています。
その後、上杉謙信の急死に伴って起こった上杉景勝と上杉景虎の家督争い・御館の乱で、柿崎家は家中を二分して戦い、勝利した景勝方についていたのは、景勝支持の一派が擁した憲家(当時は千熊丸)でした。
柿崎家は憲家が継ぐことを許され、江戸時代には現在の山形県にあたる米沢藩の藩士となりました。そういった経緯から、現在は東北や北海道に多く見られるお名前となっています。
柿崎 = かきざき
「柿崎」は、かきざきと読む名字です。清和源氏新田氏の末裔といわれ、柏崎城に拠って、代々上杉氏に仕えた柿崎氏をルーツとしています。
「珍しい名字を知る」とは
日本の名字は、読み方の違いまで含めれば30万ほど存在すると言われています。中でも珍しい名字、その読み方や由来、現在でも多く存在するエリアも合わせてご紹介していきます。
参考図書:難読苗字辞典 新藤正則著 湘南社、47都道府県・名字百科 森岡浩著 丸善出版