【写真】中山優馬&知念侑李に歌詞を間違えたことを指摘されて笑う山田涼介
1月31日(金)をもって所属するSTARTO ENTERTAINMENTから独立することを発表した中山優馬が、在籍中ファイナルとなるツアー「YUMA NAKAYAMA LIVE TOUR 2025 Wings For The GOOD VIBES」を開催している。本ツアーから、1月28日に開催し、ゲストに山田涼介と知念侑李が登場しNYCでのパフォーマンスも行われた神奈川県民ホール公演の模様をリポートする。(以下、ネタバレを含みます)
中山優馬の18年を詰め込んだ集大成ライブ
本ツアーは、中山がSTARTO ENTERTAINMENT在籍18年間に培ったエンターテインメントを全て詰め込んだ集大成ライブ。中山が師匠と崇める屋良朝幸が、総合演出と振り付けを担当している。
2012年にリリースされたデビュー曲「Missing Piece」からスタートしたライブは、序盤からハードに踊るナンバーが続く。中山は、関西ジュニアのBoys be・中川惺太、Boys be・北村仁太郎、岡田耕明、野田開仁ら全10名のダンサーとともに歌とダンスに全力投球。「最初から飛ばしていますが楽しんでますか?この辺で1曲ゆっくりと聞いてもらえたら」と観客に伝えた中山は、バラード曲「葉桜」で優しい歌声を響かせる。さらに、バックにキラキラと輝く派手な幕がかかり、ハットをかぶりステッキを持ってノリノリで踊る「とことんGot It!」などミュージカルのような演出も繰り広げられる。
NYC集結に大興奮の中山「誰か俺のこと引っぱたいてくれ」
ライブの中盤、スクリーンに突如「Thanks Buddy!」の文字が映し出される。2009年にリリースされたNYC boysの「NYC」が流れ、中山、山田、知念が登場すると、会場からは大歓声が。突然の楽曲披露にもかかわらず、3人の「Sky High!」という掛け声に観客も「Sky High!」と返し、会場の一体感が高まった。続けて2010年にリリースされたNYCの「よく遊びよく学べ」を歌い上げ、大きな拍手に包まれた。
大興奮の中山は「夢じゃないぞ!誰か俺のこと引っぱたいてくれ。誰か俺のことぶん殴ってくれ。たぶん俺は痛みを感じるぞ、だって現実だから!来てくれたんだよ、山田くんと知念くん!」と二人のことを熱く紹介。
「久しぶりすぎんだろ」と言う山田に、中山は「12年ぶりぐらいかな。てか山田くん歌詞間違えてたよね?」とツッコむ。山田は「やめろ(笑)。俺も歌いながらここなんだっけな?って。久しぶりすぎて歌詞も振りもあいまいだけど、それも良しかなって。無理して揃える必要もない、それもNYCだったりするのかな」とNYCならではの空気感を伝える。また、10年以上NYCで活動していないことに触れ、知念は「最新シングルは『ハイナ!』」と2012年リリースの「ハイナ!」の一節を歌う一幕も。
NYCのあり方について語る「解散はせずに宙ぶらりんのまま」
思い出話に花を咲かせる中、中山の独立の話にも触れる。中山は「一番最初に山田くんに連絡させてもらって。そのまま知念くんにも電話して、山田くんにもお話してるけどって言ったら、『順序通り踏んでんじゃねえよ。そこは僕が先の方が面白いでしょ』って(笑)」と二人に報告していたことを説明。
山田は「正直びっくりしたはしたけどね。こういう時代ですから。どこにいてもいろんなことができる時代になりましたからね。たくさんのことをして、皆さんにもいろんな形で夢を届けてほしいなというふうに思います。中山優馬くんでした、ありがとうございました!」と中山の独立について語りつつも締めようとすると、中山から「まだまだ終了やないねん」とツッコミが入る。
中山は、二人に向けて「来てくれてありがとうございます。本当に感謝してるんです。ここを逃すと、いつまたご一緒できるかっていうのはなかなか分かんないことなんで。またお二人と一緒にできるように頑張ります」と語る。知念は「解散するとは言ってないもんね」と言い、山田も「俺ら解散するって一言も言ったことないから。何か宙ぶらりんの状態でずっといるんだよ」と笑う。中山も「うん、だからこれからも解散はせずに宙ぶらりんのまま」とNYCのあり方について触れ、「またいつか、おのおのが頑張っていれば、この景色が見れるかもしれない」と山田は続けた。
20分ほどNYCとしての時間を過ごし、山田と知念が退場すると、中山は「満足っていうか、僕の何かが今何かしたわ。長年の何かが何かしたわ。本当に愛されてますね。僕は」と言葉にならない思いを口にして目を潤ませた。続けて、前向きな気持ちでの独立であることと、この後も舞台の仕事が控えていることに触れつつ、あらためてファンへの感謝を伝えた。
今後も「より良い表現を求めて進んでいきたい」
そんな感慨深いMCの後、ライブ後半もパッション溢れるパフォーマンスで観客を魅了。最新アルバム「GOOD VIBES」に収録の「向かい風」では、光やスモークを駆使して、風に立ち向かうような演出で魅せつつ、力強く歌唱した。
中山は「僕はあんまり音楽活動をやってこなかったというか、間がごっそり抜けてたりとかして大変皆さんをお待たせしました。『またすぐ会いましょう』って言ってから8年間かかるという。10周年と言いながら2回目のライブという、なかなか不安定なタレントではありましたけど、こうしてまたこの景色を一緒に味わうことができて本当にうれしく思ってるし、本当に心から感謝してます。これからも自分の目指す道、より良い表現を求めて進んでいきたいと思いますので、その先でもまた皆さんとお会いできるように楽しみにしています。 本日は本当にどうもありがとうございました」とこれまでを振り返りながら感謝を述べ、温かい拍手に包まれながら幕を閉じた。
◆取材・文=水沢あすみ