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松岡昌宏“三田園”の観察眼が、夫の退職金2,000万円を無駄遣いする妻の真意を見抜く<家政夫のミタゾノ>

  • 2025.1.28
「家政夫のミタゾノ」第3話より (C)テレビ朝日

【写真】新人家政婦・大門桜(久間田琳加)の、古畑任三郎やガリレオ・湯川学のような推理シーンも見どころの一つ

松岡昌宏が主演を務める「家政夫のミタゾノ」第7シーズン(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話が1月28日に放送された。今回、三田園(松岡)と大門桜(久間田琳加)が派遣されたのは、大手電気会社を定年退職した伊口慎二(竹中直人)のお宅。妻・茉莉花(山下容莉枝)からの依頼だったが、2人が到着すると茉莉花は“退職金”と共に姿を消していた…。(以下、ネタバレを含みます)

伊野尾慧に加えて、新人家政婦役で久間田琳加が登場

同ドラマは、松岡演じる女装した大柄な家政夫・三田園薫(通称:ミタゾノさん)が、派遣された家庭・家族の内情をのぞき見し、そこに巣くう“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく、痛快“のぞき見”ヒューマンドラマシリーズ最新作。

第7シーズンにも、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)演じる若き家政夫・村田光や余貴美子演じる「むすび家政婦紹介所」の所長・結頼子、平田敦子演じる阿部真理亜、しゅはまはるみ演じる式根志摩といったおなじみの家政婦仲間たちが続投。また、新人家政婦・大門桜役で久間田琳加が登場。

「家政夫のミタゾノ」第3話より (C)テレビ朝日

会社を定年退職した翌日、退職金と共に妻が姿を消した

今回のゲストは竹中直人。竹中が登場するということで、かなりの“ドタバタ”が期待されていたが、コメディ要素を含め、予想を超えるドタバタっぷりを見せてくれた。

竹中が演じるのは、大手電気会社を定年退職した伊口慎二。職場では花束を贈られ、みんなにメッセージを伝え、拍手で送り出されるという理想的というか、円満な雰囲気が感じられたが、隣で微笑む女性社員の微笑みはどこか個人的な感情がうっすらと感じられた。

そう思っていたら、次のシーンで伊口はスマホに向かって「ツラい時に支えてくれたのは秘書である君のほうだよ」と話しかけている。これは危険な兆候…。コソコソとやり取りをしているところを見ると“不倫”関係なのかと予想できる。

帰宅すると、妻・茉莉花(山下容莉枝)がすき焼きを用意して待ってくれていた。長年の会社勤務を労う茉莉花だが、一つ、伊口にお願いしていたことがあったようだ。それは退職金の2,000万円を“現金”で持ち帰ってくること。

「今まで頑張ってきたことを形で見てみたかったんです」と話しつつ、茉莉花は何かを企んでいるかのような表情に。伊口はそれに気づいていないようだったが、悪い予感は的中。翌日、自宅金庫にしまっておいた退職金2,000万円と共に茉莉花は姿を消した。

妻・茉莉花が退職金をどんどん無駄遣いする

ミタゾノさんと桜が伊口家に到着した時にはすでに茉莉花の姿はなかった。茉莉花から料金は前払いされているので、家の中の片付けを始めようとするが、表にはガラの悪そうな連中の姿が。

桜は「あなたたちが奥様を誘拐したんでしょう!」と早合点するが、そうではなく、彼らは茉莉花から大金を渡されて、「私の家で好きなだけホームパーティーを派手にやっちゃって!」と依頼されてやってきたのだった。

大音量で音楽をかけたり、ミラーボールが回ったり、伊口家はパーティー会場に早変わり。ミタゾノさんも止めるどころかノリノリで参加。

「安心して。退職金は全部“無駄”に使うから」という茉莉花の言葉が信じられない伊口はうろたえるばかり。さらに、料理をしたことがないのにパエリアを作るように命じられたり、家事もやったことがないのにパーティーの後片付けをさせられたり、「なんでこんな“無駄”なことをしなきゃいけないんだ」とこぼしながらも、退職金を盾に取られているので、嫌々ながらもせざるを得ない状況に。

伊口の不倫を疑うが、逆に妻・茉莉花に不倫疑惑が

ミタゾノさんが伊口の預金通帳を発見し、中を見てみると毎月50万円くらいの不名な支出があった。ピンとくるのは、冒頭で出てきた“秘書”との不倫。

ということは、それに気づいた茉莉花が復讐のために伊口の大切な退職金を“無駄遣い”しているのではないか、と推測できる。

それに関しては、桜がズバッと斬り込むが伊口は浮気・不倫を否定。

そんな時、タイミング良くというか、伊口の部下だった女性が尋ねてきた。その女性が不倫相手だと睨んだ桜は、光(伊野尾慧)に尾行してもらうが、どうやら彼女はその相手ではなさそう。

そうしていると、茉莉花が車の中で男性と密会しているシーンになり、ミタゾノさんがその様子を目撃してしまう。伊口ではなく、茉莉花のほうが不倫か!?

「家政夫のミタゾノ」第3話より (C)テレビ朝日

5年の月日と2,000万円を費やしたゲームがあえなくリセット

いろんな憶測が浮かんできたが、ついに真実が明らかになった。

伊口は浮気・不倫をしているのか…これに対する答えは「NO」。「人間で愛しているのは茉莉花だけ」という言葉に嘘はなかった。ただし、人間以外で「秘書育成アプリゲーム」のキャラクター“メリル”に夢中になっていた。

このアプリに課金し、毎月30万円以上、それを5年も続けていた伊口。退職金と同等の2,000万円をゲームに注ぎ込んでいたことになる。

桜の「無駄」という言葉に過剰に反応する伊口だが、茉莉花から「ゲーム消して」とリセット(初期化)するようにお願いされてしまう。口調は優しいが、これは強制、決定事項。レベル999まで育成してきたが、あえなく初期化されてしまった。

夫を思っての感動的な結末、かと思われたが

5年という月日と2,000万円を費やしてきた育成ゲームが初期化され、十分に懲らしめられた伊口。これで茉莉花の目的が果たされたと思ったのだが、実はその裏に別の理由と目的があった。

茉莉花が密会していた相手は、かかりつけの医者で、健康診断で総合判定「D(要検査)」という結果が出ている紙が舞い降りてきた。

この診断書は茉莉花のもので、心臓に重大な疾患が見つかったという。自分が健康なうちに、料理や掃除、洗濯など家事が一切できない伊口に、自分でできるようにするために仕組んだことだった。

夫のためを思っての感動的な物語…と思いきや、そう単純ではなかった。ミタゾノはさらにその裏の真実を知っていた。茉莉花が夫に生命保険をかけていて、受取人は自分で金額は3,000万円。茉莉花が夫に食べさせていた味噌汁の“味噌”に毒素成分が入っていることもお見通し。他の人たちは気づいていないことに気づくミタゾノさんは、やはり恐ろしい人だ。

茉莉花の恨みは根が深く、夫婦仲が円満になったように思えたが、まだ虎視眈々と伊口の命を狙っているということが明らかに…。積年の怨みはそう簡単には晴れることはないようだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「家政夫のミタゾノ」第3話より (C)テレビ朝日
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