姑との会話でモヤモヤした経験、ありませんか?
A子の姑は結婚当初こそ優しくしてくれていたのですが、次第に嫌味や小言が増える関係になっていました。そんなある日、姑から放たれた一言で、ついにA子のイライラが爆発寸前に。
A子から話を聞きました。
モヤモヤを募らせた姑の一言
A子は36歳で第1子を出産し、40歳で第2子を妊娠しました。息子に兄弟を作ってあげたいという思いで夫婦で話し合いを重ね、出産を決めたそう。
しかし、この決断に対して姑から心ない言葉をかけられることもありました。
ある日、姑がこう言ったのです。
「友だちの嫁は20歳で双子を妊娠してるんですって。あなたの子どもと言ってもおかしくない年齢よね。若いから高齢出産のリスクなんて考えなくて済むからいいわよね。」
A子はこうした発言に内心「また始まった」と思っていましたが、この日はついに我慢の限界に……。
とはいえ、必死で冷静さを装い、こう切り返しました。
「確かにそうですね。でも遅い分だけ、子育ての知識と準備は整っていますので」
この一言に、姑はとても驚いた表情に。
今までA子が反論したことはなかったため、思わず言葉を失った様子でした。
「若いほうがいい」とは限らない?
数日後、姑が友人宅を訪れた際、若い息子夫婦の実情を知ることになりました。
友人によると、息子夫婦は予想外の妊娠だったために、準備不足で経済的に苦労しているとのこと。
また、将来に対する夫婦間の話し合いが足りず、喧嘩が絶えない状況だとか。
「若いから楽」「高齢だから大変」という単純な話ではないと気づいた姑は、先日のA子に対する発言を反省したそう。
本音をぶつけたからこそ深まった関係
帰宅した姑は、A子に素直に謝罪しました。
A子は驚きつつも少し嬉しく感じ、思い切って自分の気持ちを伝えることに。
「私はリスクも覚悟した上での選択だったんです。お義母さんにも応援してもらえると心強いです」
そう打ち明けると、姑もまた
「幸せであってほしいからこそ、余計なことを言ってしまった」
と胸の内を明かしました。
お互いに歩み寄ることで、雪解けの兆しが見えたのです。
姑とのわだかまりを乗り越えて気づいた、家族の本当の絆
出産や子育ては、若くても高齢でもそれぞれの年齢に応じた苦労や強みがあるものです。
どんな状況でも大事なのは、親としてどう向き合い、どう準備していくかではないでしょうか。
姑もA子さんとの関係を修復できたことで、家族としての思いやりや支え合う気持ちの大切さに気づけたのは素敵なことですね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。