スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『E.T.』で、主人公の妹ガーティを演じ、天才子役として注目を集めたドリュー・バリモア。当時6歳だった彼女は、思うままにセリフを自作していたそうだ。ドリューとのトークイベントで、スピルバーグ監督が明かした。
Peopleによると、現地時間1月25日、ニューヨークで開催されたTCMクラシック映画祭のパネルディスカッションにスピルバーグ監督とドリューが参加し、『E.T.』についてトーク。「カメラが回り出すとドリューが『彼の足がイヤ』と言ったので、僕らは使わせてもらった。ドリューは抑えきれない感情が溢れていたから、セリフを沢山自作したんだ」とスピルバーグ監督が振り返った。
ドリューの反応について監督は、「あれは値千金だった」とコメント。2015年に亡くなった脚本家のメリッサ・マシスンは、撮影中そんなドリューの姿を目撃し驚いていたそうだ。
彼女自身はこのエピソードを覚えていないようだが、スピルバーグ監督は、オーディションのために初めてドリューと会った時のことも覚えているそう。監督によるとドリューは、自分が質問される前にスピルバーグ監督を自ら「面接」したという。監督はそんなドリューを、ガーティ役にぴったりだと思ったとのこと。その心意気は映画の中でも発揮されたようだ。