妻のキリコと夫のてつお。キリコは夫に不満がたくさんありました。何度か伝えてきたけど、改善されることはなくついにキリコは諦めます。その変わりに、態度でいら立ちを表すようになりました。この日も、靴下が裏返しで落ちています。靴下は戻すように何度もお願いをしたのに、てつおは変わりません。不機嫌な態度をとって、なぜ不機嫌になっているのか察してもらたいキリコ。一方てつおは不機嫌な理由が分からず、言ってほしいと思っているのでした。察すること、伝えることは夫婦だって難しい!名もなき家事問題から見る夫婦にすれ違いあるあるです。神谷もちさんの『察してほしい妻と察せない夫』をどうそご覧下さい。
何度言ったら伝わるのか…夫へのイライラが止まらない
妻のキリコはワーママ。仕事に育児に、家事をこなす日々。少しでも楽になるように、小さなことは各自でやってほしいと思っています。特に夫のてつおに対しては。お願いしているのは、靴下は元に戻してほしいなど簡単なことばかり。
それをしてくれるだけでも少しは楽になるのに、何度言っても変わらないてつお。キリコはイライラを募らせ、だんたんと態度で示すようになります。てつおへのいら立ちは増すばかり…。
私ばかり負担が増える。つもりに積もった妻の不満
キリコとてつおはそれぞれ正社員で働いています。しかし、わが子のことで仕事に都合をつけるのはいつもキリコでした。てつおにお願いしても、受け止めてもらえないキリコ。少しずつ負担と不満が溜まり、ついには伝えることを諦めてしまいます。
どちらも正社員なのに、わが子のことで都合をつけるのはどちらが多いですか?半々と言わなくても、夫ももう少し協力的だと両立がしやすいと思いますよね。もちろんわが子のことは大切でしょう。しかし、仕事への責任もあります。育児も仕事ももっと両立できる方法はないのでしょうか…。
キリコはキャリアは諦めます。だからせめて家のなかで起きる小さな名もなき家事くらいやってほしい。てつおへの思いはそれすらも届かず、イライラと不機嫌な態度をとるしかないキリコなのでした。
夫婦と言えど全て察することはできない。でも努力は必要
不機嫌オーラを出して察してほしいキリコ。それに対して察することはできないから、口で言ってほしいと思うてつお。2人はお互いの本音をぶつけ合う大喧嘩をします。
察することも伝えることもバランスが大事だと、喧嘩を通して理解を深めたキリコとてつお。お互いへの配慮を持つべきだったと反省し合います。キリコは不機嫌オーラを出さずにてつおに伝える、てつおは言われたことはやるとそれぞれに約束をします。とは言っても、すぐには直らず裏返しになった靴下が…。それでも本音を伝え合ったからか、キリコはイライラを少しだけ飲み込んで、夫に向き合うことができるようになるのでした。
全てを察してほしいと相手に求めることは難しいですよね。ですが、何度言っても伝わらないと、諦めてしまう気持ちも共感できるでしょう。伝えること、察することのバランスが上手に夫婦でとれると、喧嘩が減るかもしれません。夫婦と言えど他人です。お互いの価値観を認め合いながら、協力し合っていきましょう。
著者:ゆずプー