料理をほとんどしなかった夫。でもある日、スーパーのお刺身の値段をきっかけに、魚を捌くように。そして、さらに釣りまで始めて……。初めは魚料理が食べられると喜んでいた友人も、釣りにどっぷりはまっていく夫を見て、複雑な気持ちに。「釣りバカ」夫を持つ妻の本音を、友人が語ってくれました。
スーパーの刺身が高すぎる! 夫の料理への目覚め
料理はほとんどしない夫。でもある日、スーパーで売られている刺身の量と値段のアンバランスさを見て、突然思い立ったのです。
「お刺身数枚で値段が高い! 家族で食べようと思ったら、マグロ、サーモン、いか、ひとり1切れずつになるよ」と。そして横には、丸ごとのお魚が売られていました。
夫はそれを見て、「よし、魚捌いてみるか」と言い出したのです。
YouTubeで魚捌きをマスター!
まず、魚を捌く専用の包丁、とぎ石、ウロコ取りの金具などを一式揃えた夫。そしてYouTubeを見て、魚の捌き方を学び始めました。包丁を握ったこともなかった夫が、見よう見まねで魚を捌く姿は、私にとっては衝撃でした。
イカをまるごと買ってきては、キッチンを墨だらけにする夫。一方で魚を捌いた生ゴミの処理に格闘する私。
努力の甲斐あって、夫の魚料理のレパートリーは着実に増えていきました。私の魚料理というと焼き魚ばかりでしたが、煮魚やお刺身、唐揚げなど、子どもが喜ぶメニューも出るようになったのです。
釣りにハマる夫、妻は複雑な心境。コスパは大丈夫?
しかし、夫はそこで止まらず。
「魚を釣るところからやってみたい」と、今度は釣りまで始めたのです。夏の暑い日も冬の寒い日も、毎週のように釣りに出かける夫。私は「また始まった……」と夫の凝り性っぷりに複雑な心境でした。
初めはコスパが悪いと魚を捌き始めた夫。そこまでは良かったのですが、毎週の釣りとなると話は別です。
船代、釣り竿代、リール、餌代、その他もろもろびっくりするほどお金がかかるのが釣り。
食卓を救ってくれようとした気持ちはありがたいのですが、スーパーの刺身と比べると、コスパが悪いのは明らか。本末転倒の展開に、なんとも言えない私でした。
【体験者:50代・主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。