広瀬すずさん、松山ケンイチさんが共演するドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)が、1月24日より放送スタートしました。
本作は「このマンガがすごい!2024」にランクインした同名人気マンガが原作の、ヒューマンクライムサスペンス。TBSドラマ2年ぶり主演の広瀬さんが、クリスマスイブに殺された父のため真実を追う真っすぐな主人公を演じます。
第1話のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられたコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第1話のあらすじ
大学生の山下心麦(広瀬すず)はクリスマスイブの夜、2人きりの家族である父・春生(リリー・フランキー)となじみのラーメン店を訪れた後、春生と別れてサークルの飲み会へ。帰宅した心麦を待ち受けていたのは、燃え盛るわが家と春生の訃報でした。
早々に逮捕された放火殺人犯は、春生が22年前に逮捕した資産家一家惨殺事件“東賀山事件”の犯人・遠藤力郎(酒向芳)の息子・友哉(成田凌)。
茫然(ぼうぜん)自失の心麦はいつものラーメン店を訪れると、店主の染田(酒井敏也)から春生が残した一通の手紙を受け取ります。手紙には友哉を含む複数の人物の名前と、その者たちに春生の殺害容疑がかかった場合、それは「冤(えん)罪」であり、同封された300万円で彼らの弁護を松風義輝(松山ケンイチ)に頼むよう書かれていました。
事務所を訪ねた心麦から話を聞きいぶかしむ松風でしたが、心麦の依頼を受け、2人は共に事件の真相を追うことに。
そんな中、焼け落ちた実家へ戻った心麦は雑誌『週刊ジダイ』の記者だという神井孝(磯村勇斗)に遭遇。神井が東賀山事件について調べていると知った心麦は彼の元を訪ね、松風も同行。すると神井は、「あなた本当の娘じゃないですよね」と衝撃のひと言を突きつけ——。
広瀬すず×松山ケンイチの軽妙な掛け合いが「完璧」
俳優キャリア12年目にして初の本格サスペンスドラマで主演を務める広瀬すずさん。シリアスな表情や演技力に定評があり、本作でも早速その魅力を発揮しています。
また、松山ケンイチさん演じるバディの弁護士・松風は、理屈っぽく余計なひと言が多いくせ者だが、見て見ぬ振りができない世話焼きな一面もある人物。初回放送では2人の軽妙なやりとりが程よいコメディー感を加え、シリアスになり過ぎないテンポとバランスの良さが際立ちました。
X(旧Twitter)では、「おそらく今期1番のドラマ!な予感。松山ケンイチと広瀬すずのやり取りが小気味よい」「キャスティングがバッチリハマってるし、松ケンのクセの強さも心麦の芯の強さも完璧」「広瀬すずさんすごく可愛くて華奢で演技も抜群」「広瀬すずさんの『泣くな』って言いながら顎を震わせて我慢してるシーン凄く良かった」など絶賛コメントが殺到しています。
「とりあえず、みんなちょっとずつ怪しい」
また、春生の保険金を管理すると言い出した心麦の伯母・木村夏美(原日出子)や、春生の捜査一課時代の部下で現役刑事の赤沢正(藤本隆宏)、その妻・京子(西田尚美)、松風の幼なじみで弁護士の波佐見幸信(森崎ウィン)もそれぞれ独特な癖のあるキャラクターで、「とりあえず、みんなちょっとずつ怪しい」「キャスティングが贅沢」と話題を呼んでいます。
父・春生を殺した放火殺人犯として逮捕されたのは、22年前の東賀山事件で春生が逮捕した犯人の息子。22年前と現在の2つの事件がどう繋がっているのか、春生が殺害された裏にはどんなからくりや思惑が潜んでいるのか気になるところ。
第2話では、春生殺害の容疑者・友哉が松風にあるノートを渡し、そこには事件につながる鍵が……。クセが強く既に怪しい人物が満載の中、1人ずつ疑いが晴らされて最後に残るのは誰か——。心麦と松風が真相を追い詰めていく今後の展開に期待です。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
文:地子給 奈穂