英タブロイド紙「サン」などの発行元であるニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)と和解し、少なくとも1000万ポンド(約19億円)の賠償金と全面的な謝罪を勝ち取ったヘンリー王子。ダイアナ元妃の弟であるチャールズ・スペンサーが、インスタグラムで王子を称えた。
「ヘンリー王子、 “重大な侵害”に対する謝罪としてサン紙のオーナーから”多額の損害賠償“支払い」と報じる「BBC」の記事のスクリーンショットを投稿。そして、「このような大手メディア組織と闘うには非常に大きな度胸が必要で、勝つためにはさらに不屈の粘り強さが求められる。ヘンリーが母親に対しても謝罪を取りつけたのは、素晴らしい。彼女はきっと深く感動し、また当然のことながら誇りに思うだろう。本当によくやった」と綴っている。
「サン」紙と「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」紙(2011年に廃刊)の記者と私立探偵が、1996年から2011年にかけて電話の盗聴など違法な情報収集を行ったとして、ロンドンの高等法院に提訴していた王子は、1月22日(現地時間)にNGNと和解。同社は、「サン」紙がサセックス公爵の私生活を深刻に侵害し、私立探偵による違法行為があったことを全面的に謝罪。
また、「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」紙でもジャーナリストや私立探偵による電話の盗聴、監視、個人情報の悪用があったと認めた。さらに王子の亡き母、ダイアナ元妃の私生活を広範にわたって報道したこと、深刻な侵害行為が若い頃の王子に苦痛を与えたとして、これについても謝罪した。ルパート・マードックが所有する同社が、両紙に関する不正行為を認めるのはこれが初めてだった。
Text: Tae Terai
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