こんにちは、ズボラ系家事コツ研究員の小町ねずです。「雨に降られてノートを濡らしてしまった!」「入浴中に本を湯船に落としてしまった!」そんな失敗をしたことはありませんか?濡れた紙をそのまま乾かすと、波打ってゴワゴワになってしまいます。
筆者は諦めるしかないと思っていましたが、ノートの老舗メーカーの大栗紙工によるとある裏ワザでノートの波打ちを防げるのだとか。今回は、その裏ワザでびしょびしょに濡れたノートを救えるのか、実際に試してみました。
ノートメーカー発!濡れたノートを復活させる方法
大栗紙工の公式Xで紹介されていたのが、こちらの方法。
『今日の雨でノートを濡らしてしまったら……冷凍してください!
①表面の水分をタオルでとる(中をめくっちゃダメ)
②ジップロックに入れて口を開けたまま24時間冷凍
③取り出して軽く振って霜を落とし、ペーパータオルにはさみ雑誌でプレス(1~2日)
ドライヤー使うと波打ちます。』
なんと、ノートを冷凍するという驚きの裏ワザでした。嘘でしょ!?と疑いたくなりますが、ノートの専門家からの情報を信じて試してみることに。ドライヤーで乾かした場合と、状態の違いを比較してみました。
【準備】
今回は、直接ノートに水をかけて、しっかりと濡らしました。
水で表紙の色が変わり、中のノートもびしょびしょです。
【裏ワザの手順】
①ノート表面の水分をタオルでしっかりとふきとります。
このとき、ノートをめくるのはNG。濡れた紙はデリケートなので、優しく作業を行ってください。
②ジップロックに入れ、口を開けた状態で冷凍庫に入れて24時間放置します。
そのまま冷凍すると、ノートが冷凍庫にくっついたり、食材のニオイや汚れが移ることがあるので、ジップロックなどの丈夫な袋に入れてください。
ノートの水分を蒸発させるため、袋の口を開いて冷凍するのがポイントです。
24時間冷凍させたノートがこちら。
今回はノートをしっかり濡らしたため、まだ水分が残っています。
水濡れがひどい場合や厚みがあるノートを乾かしたい場合は、冷凍時間を長くしたほうが良さそうです。
横から見ると中の紙にもヨレが見られますが、本当にここから復活するのでしょうか?
③ノートを取り出して軽く振って霜を落とし、ペーパータオルにはさんで、雑誌などで1~2日プレスします。
今回は雑誌の代わりに重たい辞書を使用。このまま放置して、乾燥させます。
ドライヤーで乾かしたノートの状態は?
冷凍したノートと比較するため、ドライヤーで乾かしたノートも用意しました。
強風のターボをあてて、時短で乾燥させたノートがこちら。
表紙は平らに戻らず、ぽこんと膨らんでいます。
中の紙もヨレヨレの状態に。
1枚1枚がゴワゴワになり、はっきりと波打ちが残ってしまいました。
濡れて伸びた紙が乾いて縮んだことにより、波打ちができてしまったようです。
【比較】冷凍したノートとの違いは?
お待たせしました!今度は、冷凍させたノートを確認してみましょう。
表紙は上下の部分に多少のシワができましたが、ドライヤーで乾かしたノートほどではありません。
全体の波打ちも少なく、なかなか好感触ですよね。
中の紙はピシッと戻らなかったけれど、大きな波打ちは抑えられています。
ノートにも特に大きな波打ちはなく、これならまた使えそうですよね。
この裏ワザは、紙が乾く前に冷凍して水分を蒸発させたことで、縮みによる波打ちが防げたようです。表紙の状態からわかるように、乾燥できず水分が残った部分は、波打ちができてしまいました。
ノートが濡れた場合は、ノートが乾く前にできるだけ早く冷凍させて、水分を飛ばすことをおすすめします。
ドライヤーで乾かしたノートと並べると、違いが一目瞭然!ドライヤーで乾かした左のノートは膨張していますが、冷凍させた右のノートはぺったんこ。
完璧に元通りにはなりませんでしたが、ビショビショ状態からここまで復活するなら優秀ですよね。
即日では復活できないけれど、放置するだけでいいので、手間もかからずとっても簡単。大切なノートや手帳、本などをきれいに戻したいときに試してみてくださいね!
撮影・文/小町ねず ※暮らしニスタの人気記事を再編集して配信しています。