元K−1ワールドGP二階級制覇王者の野杁正明は24日、タイ・バンコクで行われた「ONE 170」でシャーキル・タクレティ(イラク)と対戦。強烈なカーフキックでKOし、ONE初勝利を飾った。
対戦相手のタクレティは、試合後に骨折していたことが判明。米メディア『Sportskeeda』は、「日本のスターが作り出した破壊的なフィニッシュで波乱に富んだ試合となった」と野杁のKOを絶賛した。
■武尊vs.ロッタン「ONE 172」参戦の可能性も
野杁は昨年6月にONE初参戦。デビュー戦では、シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)に0ー3の判定負けを喫した。昨年12月に行われたONE2戦目では、リウ・メンヤン(中国)と対戦し、ダウンを喫して判定負け。野杁は2連敗と後がない状況で24日のタクレティ戦に臨んだ。
野杁は186センチの高身長で10センチ以上のリーチ差があるタクレティに対し、第1ラウンドから強力なカーフキックで圧倒。左足にカーフを効かせてダウンを奪った。
第2ラウンドでは左足を効かされたタクレティがオーソドックススタイルからサウスポー構えに。野杁は前に出た右足にカーフを見舞うと、タクレティは堪らず2度目のダウンを喫した。タクレティはそのまま起き上がれず、試合は野杁のKO勝利となった。
『Sportskeeda』は、「日本のスター、マサアキ・ノイリがシャキル・アル・テクリーティを強烈なローキックでKO」とのタイトルで記事を掲載。
野杁のKO勝ちについては「破壊的なフィニッシュは、2ラウンドの早い段階で訪れ、元K−1二階級王者は第1ラウンド終盤に強烈なローキックを放ち、対戦相手の足を引きずらせた後ダウンを奪い、さらに強力な一撃でイラク人ファイターとの試合を終えた」と伝え、「ベテラン日本人キックボクサー・ノイリはONEチャンピオンシップでの初勝利を圧倒的な形で獲得した」と称賛した。
さらに「その後、タクレティは足を骨折していたことが確認された」と野杁のキックの“破壊力”にも言及。
「日本のスターが作り出した破壊的なフィニッシュにより波乱に富んだ試合となった」とし、「ONE170での勝利により、ノイリは将来的に世界タイトルを狙うための軌道に戻った」とタイトル戦線への復活を報じた。
3月23日には「武尊 vs. ロッタン」や「青木真也 vs. エドゥアルド・フォラヤン」の試合が組まれた東京大会「ONE 172」が開催される。今回劇的なKO勝ちを収めた野杁が参戦する可能性も囁かれている。
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