計算問題の中には、複数の演算を含んでいるものもあります。
このような問題を見たとき、どこからスタートしてどの順番で計算を進めていったらよいのか、すぐに判断が付きますか?
今回の問題を通して、計算順を判断する力を鍛えていきましょう。
問題
次の計算をしてください。
1+4×2−9÷3
解答
正解は、「6」です。
今回の問題、正しい計算の順番は結構複雑です。ぱっと見て判断するのはなかなか難しかったかもしれません。
答えを間違えてしまったという人は、次の「ポイント」で計算過程を確認してみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「掛け算と割り算を足し算と引き算よりも先にすること」です。
まずは、次の計算順のルールを確認してください。
<計算順のルール>
次の順番で計算します。
1.()の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算します。
この問題には()が登場しませんので、最優先すべきは「最も左にある掛け算か割り算」になります。該当するのは、4×2の掛け算なので、まずはここから計算をスタートしましょう。
1+4×2−9÷3
=1+8−9÷3
ここで油断して、冒頭の足し算に戻ってしまわないよう注意してください。この式にはまだ割り算が残っていますので、先に割り算部分を計算する必要があります。
1+8−9÷3
=1+8−3
これで式は足し算と引き算のみになりました。足し算と引き算に優先度の差はないので、左から順に計算すればOKです。
1+8−3
=9−3
=6
これで答えが出ましたね。
まとめ
今回の問題は、式の中央、後、そして冒頭と計算する場所があちこちに飛びますが、これは計算順のルールに従っているからです。
油断するとつい左から順に計算してしまいそうになるかもしれませんが、ルールに従い、式の中で優先度の高い部分はどこかを常に判断しながら進めていってください。
このような計算順のルールに慣れるには、数をこなす必要があるかもしれません。ぜひ、他の問題にも挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
もう一問挑戦!