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「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」主演ティルダ・スウィントンの素顔とは?【よしひろまさみちの素タ〜の思い出】

  • 2025.2.3

取材現場でのスターはスクリーン上とは別顔。素うどんならぬ素ターのこぼれ話です。素ターのリクエストもお待ちしておりましてよ。

ティルダ様ことティルダ・スウィントンってすごいんですよ。今やハリウッドの大作で出づっぱりのイメージの彼女だけど、もともとはイギリスのインディペンデント映画界で独自の立ち位置を築いた俳優。

最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』では、終末期を迎えて自ら死を選ぶ主人公っていう難役を見事に演じ、びっくりするほどの「終わりが近い人」になってるのー。

そんな彼女。あたしが最初に「やだ、この人……好き」って思ったのは、1991年の『エドワードII 』。80年代からゲイをカミングアウトして活躍した監督デレク・ジャーマンの傑作で、ティルダ様は欧州一の美貌といわれたイングランド王妃イザベラ・オブ・フランス役。これがもー……美しいったらありゃしない!

ハリウッド進出してからの彼女の役も素敵で、『コンスタンティン』(05)の翼の折れたエンジェルや『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』の白い魔女など、ファンタジー世界にジャストミート。というか、本物降臨すか? レベル。


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そんな彼女にようやく、マジでようやく対面できたのは、まぁまぁ最近のことでしてな。マーベル映画『ドクター・ストレンジ』(16)のとき。ドクター・ストレンジの魔術の師匠エンシェント・ワンってキャラクターを演じたときね。

原作では老人のアジア男性という設定だったから、公開される前はけっこうな批判の的になってしまったんだけど、お披露目されてからはコロッと評価が変わり大絶賛。だって、ティルダ様よ? ジェンダー超越は当たり前じゃな〜い。

取材時、この批判の話も恐る恐る聞いたんだけど、「あー、そういわれると思ってたのよねー」とケロッと。で、時間が経った今でも文字化はできない、キャンセルカルチャーへの考察をがっつりうかがえましたの。マジ、おとな対応。しかもね、デレク・ジャーマン大好きなことを伝えたら、涙ぐんで「時間が足りないから、必ずまた来て!」。またよ、絶対!


text : YOSHIHIRO MASAMICHI
illustration : KURO NOHARA
web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet 2025年2月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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