2025年1月24日公開の映画『雪の花 -ともに在りて-』で主演を務める松坂桃李さんにインタビューをしてきましたよ~!6年ぶりの時代劇出演となった本作への思いや、撮影中のエピソード、そしてプライベートについてもたっぷり語っていただきました♪
――映画『雪の花 -ともに在りて-』について、ご自身が抱いた印象からお聞かせいただけますか?
この『雪の花 ―ともに在りて―』は、日本中に蔓延した天然痘という未曽有の疫病に立ち向かった人々がいて、そのおかげで多くの命が救われたという実話をもとにした映画です。
彼らのおかげで、今のわたしたちの命があるんだと強く感じました。そして、未知なものに対しての恐怖は、今も昔も変わらず通ずるものがあるというのは実感しました。
――江戸時代末期、疫病に立ち向かう町医者の笠原良策を演じるにあたって、大切にされたことは?
多くの医者が諦めかけている中で、「もしかしたら、助けることができるかもしれない」と、逆境に立ち向かって新たな治療法を開拓していく志の高さに感銘を受けました。その気持ちは、自分の中にしっかりと持って演じたいと思いました。
無名の町医者が新しい治療法を広めるのは難しいことで、疲れた日もあったでしょうし、くじけそうなときもあったと思います。
そういう感情に負けずに信念を貫く姿は、見習うべきだと思いましたね。
自分の人生に大きく影響した出会いは、「マネージャー」と「家族」
――2019年の映画『居眠り磐音』以来、6年ぶりの時代劇へのご出演。松坂さんが思う時代劇を演じる楽しさと難しさを教えていただけますか?
当時と今では所作も着るものも違うので、楽しさと同時に、難しさもあります。
和室での生活や、草履、わら傘の使い方などを一から学びなおして、当時の人たちの生活スタイルを再現していくのは大変なこと。
ですが、それが出来たときの達成感は間違いなくありますね。
――この作品で良策は、随所で良き人に恵まれ、困難を乗り越えていきますが、松坂さんご自身にとって、「この人との出会いがその後の人生に大きく影響した」という経験はありますか?
本当にたくさんいらっしゃいますが…。仕事では、担当のマネージャーさんですね。
20代前半のころは、先々を考えながら仕事をするなんてことはあまりなくて。将来を見据えて仕事を選んだり提案してくれたりするマネージャーさんの存在があったからこそ、ここまで来られたと思います。
プライベートでは、やはり家族ですね。
――『雪の花 -ともに在りて-』を観る方に、どういうことが伝わればいいと思いますか?
今も昔も、同じような災いが繰り返されてきたということ、そしてその度に、身を粉にして立ち向かった人がいたからこそ、救われた命がたくさんあって、歴史が続いてきたということを、知っていただきたいですね。
小泉さんらしい、自然を味方につけながら撮影した作品なので、すーっと体に入ってくると思います。
立ち回りもあり、音楽も素敵ですし、エンターテインメントとして楽しんでいただける作品なので、時代劇に馴染みがない方にも観ていただきたいです。
自然を感じることができる場所が好き
――以前、インタビューで「ゆくゆくは田舎暮らしをして、自然と触れ合いながら生活するのが理想」と話されていましたが、そのお気持ちは今も変わりませんか?
変わりないです(笑)。子どもにも自然の中で育ってほしいですし、時間がゆっくり流れるような場所で生活したいですね。
僕自身が海の近くで育ったので、本質的にそういうところを求めているのかもしれないです。
――すでに自然とかかわるようなことをされていたら、教えていただけますか?
もうちょっと子どもが大きくなったら、キャンプはやってみたいです。
自然に囲まれたところで、ご飯を作って寝泊りして…、楽しそうだなと思います。
――お休みの日など、ご自宅でお料理はされますか?
仕事が休みの時は、家族のごはんを作ります。麻婆豆腐とか、ハンバーグとか、肉じゃがとか、唐揚げとか…。子どもも食べられるように調味料の量を調節して作ってます。
好評なのは、じゃがいもの千切りと大葉と白身魚の春巻です(笑)。
料理は、次はこうしようかなああしようかなって考えられるので、すればするほど楽しいです。
――2025年、やりたいと思っていることがあれば教えてください。
仕事では、久しぶりにラジオができたらいいですね。近況とか、マイブームとか、何が今いちばん幸せかとか、フリートークでしゃべれるような番組。
プライベートでは、旅行に行きたいです。国内でもいいので、海だったり山だったり…。
自然を感じることができる場所がいいですね。
※松坂桃李さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2025年2月号にも掲載されています。
https://www.ienohikari.net/press/hikari/
【映画情報】
『雪の花 ─ともに在りて─』
江戸時代末期。疱瘡が多くの人命を奪っていた。福井藩の漢方医・笠原良策(松坂桃李)は、苦しむ人々を前に、なにもできない自分に無力感を感じていた。そんな良策を、妻の千穂(芳根京子)は明るく励まし続ける。
どうにかして救う方法を見つけようとする良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所広司)の教えを請うことに。
疫病に立ち向かった人々の感動の実話。
■ 1月24日(金) 全国公開
■ 配給/松竹
©2025 年「雪の花」製作委員会