HBCアナウンサーの室谷香菜子(むろや・かなこ)が、息子「こうちゃん」の“一言”と、一緒にしたためる一句で、小学校入学までの1年間を”一句”(育)児日記につづります!
「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」
さあ2025年!新しさとめずらしさの幕開け
年末年始は故郷・青森市でゆっくりと過ごしてきました。
が!「記録的な豪雪」には閉口してしまいました…。
わかりますか…?家の2階の窓まで大きな雪山ができていたんです。
雪国・札幌でもなかなか見られない光景。
こうちゃんは大興奮です。
「あのね、こうちゃんね、かまくらに入っておしるこを食べるのが夢なんだよ」
そう言いながら、早速おじいちゃん(私の父)とかまくらを作りました。
すると、その日の夜、また3、40cmの雪が降り、かまくらが埋まってしまうという悲劇…。
でも今度は埋まってしまったかまくらの場所も超えて頂上まで登って、気が付けば大きな滑り台を作っていました!
おじいちゃんに作ってもらった“”米そり“を使って初滑走!
米そりってあんなにスピードが出るのですね…
「もう1回!もう1回!」
久しぶりに会ういとこたちと一緒に、寒さに負けずお正月も元気に雪で遊んでいました!
こうちゃん、「習い事」をする
そんなこうちゃん、年が明けて新しく「習い事」を始めました!
「そろばん」です。
想像通りには進まない子育て。
習い事もまた、紆余曲折を経てようやく1つ目が決まりました。
各家庭の習い事事情って、気になりませんか。
ママ友とおしゃべりをしていても、習い事の話は必ずと言っていいほど話題になります。
特に小学校入学まで1年を切ったここ最近、いよいよ習い事を始めたという家庭も私の周りではちらほら。
中には、1歳や2歳から複数の習い事を掛け持ちしているお友だちもいます。
「やらせてあげたいことはたくさんあるけれど、仕事をしながら習い事の送り迎えをするのは大変そう」
「いつか自分からやりたいことを言ってきたときに始めよう」
私はそんな考えでした。
年長組に進級した春。そろそろ本格的に検討しようかと「こうちゃん、何か習い事、始めたい?」と聞いてみました。すると…
「ん~。わかんない」と一言。
何となく、この答えは想定内。ランドセル選びもそうだった…!
▼「ランドセルはいりませーん!」断言するこうちゃんとの“ラン活”は意外な結末…背負った相棒に思いを託した日【室谷香菜子のいっくじ日記#7】
それならばいくつか見学に行ってみよう!
水泳、空手、サッカー、公文、絵画、などなど体験をさせてみましたが…。
「どうだった?」と聞くと「楽しかった!また行きたい!!」といつも同じような回答。
こうなると、私は悩みます。
本当に「また行きたい」のならば、もちろん是非通わせてあげたいけれど、全部はとても無理。
でも、1つにしぼるのも難しい。
入学して新生活に慣れたらまた改めて検討しようかな…。
そう思っていたのですが2025年のこうちゃんには最近、ある変化が!## 数字が大好きに!
ひらがなだけでなく、「数字」にも興味を持ちだしたのです。
「ママ!3と3と3足したらな~んだ!」
突然問題を出してくることもしばしば。
たまったお年玉の中身をすべて床に出して、100円玉は何枚あるか、500円玉は何枚あるか、全部足したらいくらになるか、など夢中で計算をしている姿も。
それならば!と、うんこドリルのさんすうを買ってあげると、ハイペースで解き始めました!
▼入学前にひらがなをマスターしてほしい親心…!こうちゃんの「やる気スイッチ」に“好き”が動かすパワーを知った日【室谷香菜子のいっくじ日記#10】
でも、数字が大きくなるにつれて解くのは当然難しくなります。
両手を使っても、おはじきを使っても、なかなか解けないことに本人はイライラ。
よし、それじゃあ私が教えよう!と思ったのですが、今度はこちらが徐々に計算の仕方を言葉で説明するのが難しくなってくるのです…。
というのも、それには理由があります。
私の頭の中には「そろばん」があって、計算イコールそろばんだから。
私は姉の真似をして、小学1年生から6年生まで珠算を習っていました。
週に3日通い、最終的に5段に合格しました。
私の小学生時代、習い事というと選択肢は珠算、書道、水泳、ピアノ、くらいでした。
でも今はどうでしょう。
スポーツも音楽も。ダンスにプログラミングも。習い事の選択肢って本当に多いですよね。
計算はソフトやアプリであっという間に完了する時代でもあります。
だから、「基本は読み書きそろばん」という考えは、もう古いのかなと思っていました。
ところが、小学生や中学生の子を持つママ友に聞くと意外な答えが返ってきました。
「やっぱりそろばんはいい!」
「習わせたかったなぁ」
私の習い事が“古臭いもの“になっていないなら、それは嬉しい。
そして、こうちゃんが嫌がらなければ、そろばんを「習ってほしい」と思うようになったのです。
その気持ちは、やはり私自身が経験し、実感したことがあるからでした。
「尺管理」にも力を発揮!自信と安心につながった経験
便利な時代になっても、やっぱり計算力は日常で役に立つ!
普段の買い物などはもちろんですが、例えば「アナウンサー」という職業も、計算力はかなり役に立つんです。
生放送は”尺“が決まっているので、”絶対時間“までに話を終えなければ放送事故になってしまいます。
原稿を読むときもストップウォッチを握りしめて毎回秒数を細かく計算して備えています。
「私、計算が早くて助かった」
そう思う場面が、いくつあったか分かりません。
それに、自分の小学生時代を思い出しても、計算が他の子よりも早くできることは学習面での自信や安心につながりました。
令和の今、珠算教室はどのくらいあるんだろうと調べてみると…
結構あるものなのだな、とまたびっくり。
家からも小学校からも近い場所にも、運よく珠算塾がありました。
お月謝もそれほど高くない!(これ重要!)
善は急げ!
珠算塾の扉を開けるのは何十年ぶり?
「なんかこうちゃんドキドキする」
「心臓がバクバクしてるんだよ」
そんなこうちゃんの手を引いて教室へ入っていきます。
教室に満ちるあの空気は今も昔も
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教室に入ると、最初に飛び込んできたのは、パチパチという珠の音。
鉛筆を握って、やや前かがみでそろばんをはじく皆の姿勢、漂う緊張感と伝わる集中力。
もう私にとっては非常に懐かしい光景で、「あぁ。これこれ!!!」と一瞬であの頃を思い出しました。
子どもたちの使っているそろばんを見ると、みんな「ワンタッチ式」!
私の憧れだったんです。
そろばんの左上についているボタンを押すだけで「ご破算」ができるのが「ワンタッチ式」。
私が使っていたのは、ボタンはなく、毎回指で五珠をざ~っと上に弾かなくてはなりませんでした。(母お手製のそろばん袋も懐かしい・・・)
体験は、貸していただいたそろばんを使って、数字を書く練習と、「一珠」を親指を使って弾く訓練。
左手でそろばんを押さえて、黒い点がついているところの珠を弾く。
こうちゃんは指と肩に力が入りながらも楽しそうにそろばんを弾きます。
緊張からか口数が少なく、でも先生に「100点!」と赤ペンで書いてもらうと、うれしそうにニヤニヤ。
帰宅後もそろばんを離さず、シャカシャカ動かしながら「先生、怖くない!」「また行こうね!」とごきげんでした。
「習い事」が私にくれたものは計算力だけじゃなかった
左が珠算教室に通っていた私です
私は久しぶりの空間で、当時のことを思い出しました。
「先生、わかんな~い!」
「先生、もう帰ってもいい?」
「あと1枚!見取り算やったら帰っていいよ!」
「ほら、あと1枚、がんばれがんばれ!」
そんなやりとりが懐かしく、あの頃、私にとって習い事は「第3の居場所」だったんだなと、ふと感じたんです。
家庭でもない、学校でもない、もう1つの居場所。
そこには少し年の離れたお兄さんやお姉さん、そして先生がいて、たくさんの刺激をもらった気がします。
憧れのお姉さんと並んでそろばんの練習ができて嬉しかった日。
「がんばれ!」と先生に励まされながらもうまくできず、泣いて帰った日。
みんなの前で褒められて照れくさかったけどすごく誇らしかった日。
習い事でのたくさんの経験は、間違いなく今の私を形作る大切なピースになっています。
結局、体験後に正式に「入塾」し、今は週に1度珠算教室に通うようになったこうちゃん。
1珠だけでなく、5珠も覚え、最初より指が滑らかに動くようになってきました。
「ママみたく早くはできないけど、ほら、早くなってきたでしょ!」と得意げな顔がすごくうれしい。
継続は力なり!だよ!!
今のそのやる気を継続させることがきっと何より大事で財産になる!
こうちゃんの世界はまたひとつ広がって、新しい居場所でどんな学びや刺激をもらうのかな。楽しみです。
ここで、一句!
『時を経て ありがたさ沁みる 習い事』
「連載|室谷香菜子の「いっくじ」日記」
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文|HBCアナウンサー 室谷香菜子
青森県出身。2009年HBC入社。HBCラジオ「アフタービート」、「美香と香菜子のおさんぽ土曜日」などを担当。2018年第1子(男の子)を出産。趣味は寝かしつけ後のドラマ鑑賞と、美味しいお酒。息子(こうちゃん)との日常はInstagramでも発信中。
編集:Sitakke編集部あい