双子を出産したときのことです。管理入院中の妊娠35週6日の朝6時に出血し、そのまま陣痛が始まったので緊急帝王切開になりました。急に決まったことに対する不安や陣痛の痛みもあり、手術が始まる前にとにかく夫に来てほしいという気持ちでいっぱいでした。
夫に緊急帝王切開だと伝えると…
夫に「陣痛が来ちゃったから、今から帝王切開になる。今すぐ病院に来てほしい」と連絡。すると「わかった! 俺が行くまで頑張れ! 身を清めてから行くから!」と返信が。身を清めてから……? と引っかかりましたが、とりあえずすぐ来てくれるのだと安心しました。
しかし1時間経っても来院せず、結局夫が到着したのは帝王切開が終わり赤ちゃんが手術室から出て行くときでした。まったく間に合っていないし、シャワーを浴びたくせに着ていた服はいつもの着古した服で、残念な人だなとあ然としてしまいました。
身を清めてから来た理由を聞くと、「初めてのわが子には、きれいな状態で会いたかった」とのこと。きっと次の出産があった場合も身を清めてから来るんだろうなと思っていたら、2年後の三女出産時もやはりシャワーを浴びてから来ました。このときは予定帝王切開だったので間に合いましたが、自分のこだわりより「早く来てほしい」という私の希望を叶えることを優先してくれてもいいのにな、と思いました。
著者:山田 直子/30代女性・医療職
6歳の双子姉妹と4歳の娘、0歳の息子を育てる母。医療機関に勤務。趣味はマンガやアニメを見ること。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
ベビーカレンダー編集部