記念すべき100回目の連載は、「運命のパートナーの見つけ方」。
100回という節目に何をテーマにしようかといろいろ考えたのですが、これから人生を共にしていく人との関係性や夫婦円満であり続けるヒントになるようなことを綴りたいと思います。
まず始めに、あなたにとってパートナーに求める条件は何ですか?
優しさ、外見、経済力…人それぞれ大切なポイントは違いますよね。働くことが好きというのは大前提ですが、有名企業に勤めている、有名大学を卒業しているなど、外見や社会的ステータスにばかり目を向けると、本当に大切なことを見失ってしまうかもしれません。私のまわりでも、なかなかパートナーを見つけられないという人は、こうした条件にこだわり過ぎている傾向が強い気がします。
服装や髪型はいくらでも変えられますし、年齢を重ねれば外見や肩書きは変わっていきます。それに有名企業に勤めているからといって、今の時代、何があるかわからない。だからこそ、結婚相手は他の基準で選ぶべきなのかなと思うんです。
私が求めていたのは“誠実さ”
主人と出会うまでの私は、男友だちと飲んでると言われても、本当に男友だちなの?と疑念を抱いてしまうことが多かったし、カレの携帯をチェックしては、毎回何かしらの証拠を見つけて喧嘩に発展……(笑)。そんな恋愛を高校時代からかれこれ7年続けていたので、誠実でない言動や態度には、もう二度と付き合いたくないと心に決めていました。
もちろん、優しさや外見も魅力的なポイントではあります。でも、どんなに素敵な外見で経済力があっても、心から信頼できる誠実さがなければ、長く一緒に歩んでいくのは難しいと思って。
それから、パートナーを探しているとき案外、大切なのは
まわりの意見に耳を傾けること
最初はどうしても自分の直感が最優先になりがちですが、第三者の視点は意外と鋭く、客観的な意見が的確だったりします。全くピンと来なかった相手と、のちに素晴らしいパートナーシップが築けるなんてよくある話。
主人と初めて出会ったときもそうでした。第一印象で特別な感情をまったく抱かなかったので、名前や連絡先を聞くこともなく、一次会で帰ってしまったのです。そのときの写真がこれ(笑)。
でもね、その場に同席していた友人たちが「ゆかりちゃんと●●くん、すごく波長が合っていたよね!」と言われて。
それがひょんなことから主人と連絡を取り合うようになって、結婚したのですから。まわりの意見って、意外と的を得ていたんだなと実感しました。
例えば、あなたが初対面の相手に何も感じなかったとしても、時間をかけて印象が変化していくこともありますから、最初の直感だけで判断しない方がいいかもしれません。逆に、親しい人たちから「やめたほうがいいんじゃない?」と言われた恋愛は、素直に耳を傾けるのも重要なこと。周囲の視点があなたにとって大切なサインになることもあるかと思いますよ。
食の趣味が合うことも大切なポイント
それから、私が結婚相手に求めていたのは食の趣味の一致。というのも、学生時代好きだった人に毎回、フレンチやイタリアンに連れて行かれて、疲れてしまった経験があるんです。そんな私にとって、主人と食の趣味がぴったり合うことはとても重要なポイントでした。お互い一番好きな料理は中華料理。町中華が大好き。
お蕎麦も好きで、休日のお昼は主人が作って私がテーブルセッティングを担当します。食の趣味が合うことで、毎日の食卓がより楽しみに変わり、忙しい日々の中でも何気ないひとときが幸せに感じるんです。結婚して一緒に生活する上で食の趣味が合うことって、意外に大切なポイントだなと思っています。
それから、よく聞かれることを最後に。
結婚して何年も経つと、付き合いたてのキュンとくる瞬間が減るのは当然のこと。きっと長い時間を一緒に過ごすなかで、お互いの存在が安心感に変わってきている証拠。それは、もれなく主人も同じことを思っていると思うので(笑)。
一年に一度の結婚記念日や誕生日には、きちんとメイクをして、いつもとは違う自分を演出するようにしています。こうした日をつくることで、ふたりの関係に新たな風を吹き込んでくれるというか、ちょっとしたときめきが蘇るんですよね。
何気ない日々を大切にしながら、こうした時間を意識的に持つことが結婚生活をより長続きさせる、小さな魔法なのかもしれません。
写真・構成/川口ゆかり
※この記事は2025年1月25日現在の情報です。