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「些細なことでも言う」報連相が苦手な私が見つけた仕事を楽しむ秘訣

  • 2025.1.25

私は気がつくと言葉数が少なくなるらしい。頭の中で考えて完結すればそれで良いと思う人なので、何を考えているかわからないと言われることもある。仕事中、それが如実に出る。社会人の基本である報連相。昔から苦手だった。

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報告も、連絡も、相談も、しなければいけないことはわかる。しかし逐一細かく伝えたところで、ただ報告を1件ずつしているようにしかならないと思っていたからだ。社会人として働き始めた頃、その癖は私のデフォルトとして装備されていた。

意見はまとめてから言う。相談は相手の時間が空いていそうなときに行く。自分ができることをとりあえずやる。そんな人だった。おかげで、仕事中に先輩と話すことはほとんどせず、報告が遅い、相談して、などと小言のような怒られ方をしていた。

私としては、考えて話していたことなので、なぜ怒られなければいけなかったのかわからず、逆に私が腹を立てていることもしばしばあった。大きなため息をつきながら仕事をしていた。その職場では順応できないと思った私は、退職することにした。

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今の職場では、これまでの経験をもとに、報連相を積極的にすることを意識して働き始めた。ほんの少しでも疑問に思ったことは質問をする、迷ったら相談をする、職場が違えば勝手も違うので、知らないことをいいことに何でも質問をした。

前職で失敗した経験は、思ったより役に立ち、仕事がしやすいと感じるようになった。報連相はこんなにも働きやすくするためのツールだったのか、と納得した。職場でのアイデンティティや、働きがいを感じることも増え、自分から何かを発信していく必要性が多方面から理解できた。

今でも疑問は聞くようにしている。数年働いているので、年数としては中堅の仲間入りを果たしそうなところにいる。いろいろ聞くことで成長していないと思われていそうな気もするが、間違った判断をするよりもよっぽど良い。

どうしても仕事に集中できない日が少なからずある。仕事を多く抱えていて余裕のないときもある。この日やその瞬間は、もとの黙った自分に戻ってしまいやすいので、気をつけなければいけない。そんな日こそ基本に立ち返り、積極的に話す、質問する、相談する、を頭の中で反芻しながら仕事をする。

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ちゃんと言葉に出せば、仕事も円滑に進む。自分には必要ないと思ったことでも、周りと同じようにやってみれば案外必要だったことに気づく。思ったことを言葉にする、質問はタイムラグなく解決する、すでにできている人や、仕事ができる社会人にとっては当たり前のことだろう。私にとっては、ちゃんと言葉にしてよかったと発見したことだった。

今でも、頭の中で思考が完結する癖は変わらない。そのほうが効率が良いと思う考えも変わっていない。しかし、仕事をして他者と関わって、考えていることや解決していない疑問を途中で話しても良いと知った。声に出すことが社会で生き抜く術のような存在であることをやっと知れた。これらは大きな財産だと思う。

今、自分の経験としていろんな仕事にチャレンジしているが、どんな仕事にも真っ先に必要とされているのがコミュニケーションだ。
始めたばかりの仕事だからこそ、ちょっとしたことでも聞く必要がある。サポートしてくれる人に状況を細かく伝えることが大切だ。

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言葉と意識を変えるだけでこんなにも仕事と向き合いやすくなるとは思わなかった。仕事との距離感が縮められ、人との距離も縮まったように思う。たまには大げさなくらい伝えても、オーバーにはならないらしい。

今も少しずつ練習を重ねているところだ。何を隠そう、デフォルトが黙り込む人なので、練習が欠かせない。大切なことに気づけた次のステップは、どのようにして私のデフォルトを書き換えるか、である。

意識をしなくても発信できる癖が付けば、もっと仕事もしやすくなるだろう。仕事がずっと楽しいと感じられるヒントはここにあるのかもしれない。

■kanon.のプロフィール
自分らしさ、今を楽しむためには、を考える駆け出しの社会人。 HSPの持ち主。強みに変えられる生き方を探し中。

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