香取慎吾さんが主演するドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)。1月23日に放送された第3話のストーリーをおさらいしつつ、SNSに寄せられた反響とともに今後の見どころを紹介します。
第3話のあらすじ
正助(志尊淳)の娘であり、めいのひまり(増田梨沙)の不登校を知った一平(香取慎吾)。幼なじみで議員秘書の真壁(安田顕)の入れ知恵により、選挙のためにその状況を“利用”しつつ、不登校支援に力を入れ、小学校のPTAの親たちからの票を固めようと画策します。
昨今の不登校に関する情報をアップデートした一平は、ひまりに学校に行かなくてもいいと伝えます。強がるひまりは登校したものの、ある理由からクラスメートにけがをさせてしまい再び不登校に。担任教師からの提案で学校に付き添いながら、ひまりの気持ちを優先しようと努める正助。一方、一平はPTAに働きかけ、不登校の親子を集めてキャンプへ行こうと提案します。
ひまりの気持ちが分からず八方ふさがりの正助は、一平に「僕の子育てが失敗したのかもしれない」とつい弱音を漏らします。それを聞いてしまったひまりは家出。保護された警察へ迎えに来た正助と一平に、「正助君が子育て失敗したんじゃない。私が子ども失格だから」と涙を流します。
ひまりが亡き母からもらったレシピノートを大事にしており、料理を作るのが好きだと知った一平は、キャンプの料理担当を手伝ってほしいと提案。キャンプでは不登校の子どもたちがそれぞれ伸び伸びと過ごし、料理を褒められたひまりも笑顔を見せます。一平から背中を押されたひまりは、正助と腹を割って話し仲直り。一方、PTAに食い込むことに成功した一平は満足げに笑みを浮かべ……。
正助×ひまり、父娘が向き合ったシーンに視聴者号泣
血のつながりはないものの、ひまりを実の子と思い愛情をかけてきた正助。しかしその思いが一方的だったと反省すると、「無理して学校に行かなくてもいい。笑ってくれたら、もうそれでいいよ」と思いを口にします。対してひまりは、「でもダメだよ、笑ってるだけじゃ。悲しいことも、嫌なことも大事でしょ」と一言。正助は「僕の子育て大成功だよ……」と感慨深げにひまりを見つめました。
この親子のやりとりに感涙する視聴者が続出。X(旧Twitter)では、「父娘で涙ながらに向き合ったシーン泣けた…」「お互いの気持ちを理解し合おうする姿にグッときた」「子育て大成功ってところの終始優しい正助に涙ドバー」「子どもが心を閉ざす瞬間って、本当に親としてどうしたらいいのか悩むよね。でも、そこに寄り添おうとする正助の姿勢はすごく共感できたよ」「ひまりちゃんが少しずつ心開けていくところに安心した」などのコメントが寄せられています。
香取慎吾“一平”は「不器用だけど悪い人ではない……?」
選挙の票集めのために不登校問題に向き合った一平ですが、ひまりを始めとした不登校児童の実情を知ると、「学校に行けない子どもが問題なんじゃなくて、学校に行けない子どもが問題だと思ってる大人が問題なんだ」と語り、一人ひとりに合った幅広い環境が必要だと結論づけました。
「政策になりそうなこと言い始めた」と真壁に言われ、自身のプロフィールに実績を加えて思惑通りといった悪い笑顔でラストシーンを飾った一平。問題に向き合う真摯(しんし)さと選挙に勝つためという腹黒さ、一体どちらが本当の一平なのでしょうか。
Xでは、「不登校問題、親よりも下心全開の一平の方が子ども達と正面から向き合ってて面白い」「どう見ても一平さん、最低男に見えないんだけどw」「一平さん不器用だけど悪い人ではないジャン…!(これが香取慎吾マジックなのか?)」「票のためと言いつつ気持ちで動く。香取慎吾の一平、凄く良い」「良い人なのか腹黒なのかまだ本性が掴めない」などのコメントが寄せられています。
第4話では、子育てが楽しいのかもと錯覚し始めていた一平に、「目的と手段をはき違えるな」とくぎをさす真壁。そんな中、一平は正助との会話からヒントを得て、SNSでも話題になるほど人気がある後輩の都(冨永愛)を巻き込み「こども食堂」を立ち上げようと画策し――。まだまだつかみどころのない一平が、次はどんな姿を見せてくれるのか注目です。
この記事の執筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
文:地子給 奈穂