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【齋藤飛鳥】推しの子・アイは「不器用なところがあるからすんなり演じられたのかも」【sweet独占インタビュー】

  • 2025.1.28

日本中で大ブームを起こした作品・『【推しの子】』のドラマ&映画に出演。伝説のアイドル役アイを演じた中で感じたこと、作品に対するキモチ、読者のみんなへ伝えたい思いとは?

-撮影お疲れ様でした! 今回のインタビューでは『【推しの子】』について聞けたらと思うんですが、私はどうしても“推しの飛鳥ちゃん”目線で観ちゃうので、久しぶりに踊る飛鳥ちゃんを堪能できて、結構胸アツだったんですが♡ まず、卒業してから年月が経ちますけど、冒頭の実際に踊るライブのシーンではすんなり役に入っていって、できましたか?

そうですね。冒頭のライブシーンは、撮影したのは割と後半の時期だったので、衣装も作り込まれてて、フィッティングも繰り返したお陰でなじんできたこともあって、割とすんなり踊れましたね。なんだろう……ブランクみたいなのは自分の中ではそんなにない感じで、素で楽しんでやっていましたね。

-乃木坂46を卒業後に実際のアイドル役、というオファーを受けたときはどうでしたか? 自然に受け入れられたのかな?

そうですね、やっぱりアイドル役を卒業してからやるっていうのは、最初はちょっと拒否反応じゃないけど、正直できないかもって思ったので一回お断りしました(笑)。けど、アイっていうアイドルが自分がやってきたアイドルとは全然違うちょっと特殊なキャラクターだったから、逆にこれならできるかもって思って。初めはファンの方などにどんなふうに見られるのかなとは思ったけど、でも始まっちゃえば意外にもすんなり役に入れて、大丈夫だったかな。


-あとお母さん役ってどうでした? 私はもう本当に飛鳥ちゃんママなのかな?って思ったほど、ナチュラルに見えたからびっくり(笑)。

えー嬉しい。そうなんだ。でも、これがすごい愛情深い母親の役……大家族のお母さんとかだったら多分しっくりこなかったと思います。やっぱりアイちゃんは子どもと仲よくやってるけど、でも実際「愛してる」って言えないとか、ちょっと不器用なところがあるお母さんだから、すんなりできたのかもしれないですね。

-あの子ども役のお2人とも飛鳥ちゃん、雰囲気似てますよね?

はい(笑)。

-本当に親子みたいと思いました!

えー嬉しい。


-作品を作っていくなかで苦労したことはありますか?

えー、そうだな。あんなに大きいコンテンツに自分が関わって、アイをやるっていう、精神的なプレッシャーみたいなのはもちろんありました。私はオファーをいただいてから初めて作品を見たんですけど、他の出演者やスタッフさんとかは、みんな原作を追っかけて見ていたり、元から原作が大好きな人ばかりで、作品に対する愛がすごい。それぞれのみんなの中にある【推しの子】、みんなの中でのアイっていうのが制作時にもしっかりあったので、そこと自分の演じるアイをすり合わせていく過程はちょっぴり苦労したかもしれないです。

-大変でしたね。けど、飛鳥ちゃんだからこそ一歩引いて俯瞰で見て演じるというか、フラットにできたんじゃない?

そうですね。演じるからといって、すごい深掘りして原作を見てやるよりは、私の場合、今回はこのぐらいの距離感でやる方が演じやすかったかもしれません。


-ここは注目して観てほしい!っていうところはありますか?

注目か……なんだろうな。アイちゃんはすごい特別で完璧なアイドルだと思うけど、ドラマ&映画化で生身の人間が演じるにあたって、どちらかというと実はアイちゃんが隠し持ってる人間味のあるところとか、ちょっと不器用だったり、ちょっと臆病だったりするようなところを大事に演じてほしいっていうことも言われていたので、ただ原作をそのままコピーするんじゃなく、人間がやる意味がちゃんとあった方がいいだろうなと思い演じました。なので、そこを感じてもらえたら嬉しいです。

-ふとしたときね、そういう表情しますよね。

はい、なんかちょっと暗い目をしてたり。それはアニメだと極端に描くしかないのかもしれないけど、人間がやるとなんかちょっと抱えているのかな?って、うっすら表現できる。そういう、アイが人間として動いているんだなっていうのが伝わってくれたらいいかなとは思いますね。


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ドレス¥320,000(ヴィヴィアーノ)

-メッセージいただきました。さて、私たちの推しの子は飛鳥ちゃん(笑)ということで、sweet読者にメッセージを……!

……(笑)。

-読者には女性も多いので、同じ女性が共感する部分は色々ある作品だなと感じました。ママの人はママ、そうじゃない人でも、これから夢に向かう人もそうだし、普通の日常を送っている中でも、共感できるシーンはたくさんありました。

確かにアイちゃんはアイドルとしてもすごい人だから、夢を追いかけてる若い子たちが見ても刺激的だと思う。アイの一生懸命でまっすぐでちょっと無理はしちゃうけどアイドルっていう職業を全うしようとしてるところはすごい素敵だと思うし、若い子は自分も頑張ろうって思えると思うし、多分お子さんがいる母親の方たちが見ても、改めて自分の子どもっていう存在をちょっと立ち返って考えられると思う。これから子どもを産むか産まないかとか考えてる人も、そういう人が見てもこういうことなんだ子育てって、とか。自分の夢と両立できるのか、それができないのか、っていうのを考えるきっかけにもなると思う。そこはもしかしたらアニメを見るよりもちゃんと現実的に影響を受けられるような作品なのかなと思います。ただのアイドルの映画ではなく、意外と深いというか、軽いタッチでは描いてないから。

-結構幅広い層に観てもらえそうな作品なんじゃないかなと思います。

嬉しい。プロモーションしてくれてる(笑)


-一見、なんかこう対象が限定的な作品なんじゃないかって一瞬思いがちだけど、観ると違うなって思いました。

そうですよね。

-あと私がいいなと思ったのは、欲張り。私は欲張りだっていうセリフ。どっちも取りに行くっていうのがsweet女子っぽくていいなと(笑)!

あー、確かに。

-ちょっとガツッとした。外面的には見せない、内面的にガツッとした部分を垣間見れるアイちゃんがスウィートガールっぽくていいなって思いました!

確かに。でもアイを通してその欲張りってかっこいいなって思いました。

-ですよね。きっと大変な部分もあるけど、なんか欲張ってもいいんだって思える。後押しをされたというか。そんな気がして。

sweet読者には合うかもしれない!

-はい! そう思いました♡


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SWEET WEB.JP

2020年より『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載中の赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏のタッグによる漫画が原作。単行本の累計発行部数は2000万部を突破した(2024年11月現在)。
主人公が伝説的アイドル・アイの子どもとして転生するファンタジックな設定と、ショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、“芸能界”という複雑な世界に躊躇(ちゅうちょ)なく切り込んだストーリーで、幅広い世代の心を掴んでいる。
映画「【推しの子】 The Final Act」が12月20日より劇場公開。


photo : KAZUTAKA NAKAMURA
styling : SHOCO
hair & make-up : AIKO TOKASHIKI
model : ASUKA SAITO
web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet2025年1月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

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