1. トップ
  2. おでかけ
  3. シグリッド・サンドストロームの日本初個展。「夕暮れ」を題材に掲げペロタン東京で開催

シグリッド・サンドストロームの日本初個展。「夕暮れ」を題材に掲げペロタン東京で開催

  • 2025.1.22
Sigrid Sandström, Borealis, 2024. Acrylic on canvas, Unframed_ 100 x 100 cm | 39 3/8 x 39 3/8 inches. Courtesy of the artist and Perrotin.
Sigrid Sandström, Borealis, 2024. Acrylic on canvas, Unframed: 100 x 100 cm | 39 3/8 x 39 3/8 inches. Courtesy of the artist and Perrotin.

シグリッド・サンドストロームは1970年生まれ。 ニューヨークのクーパー・ユニオン・スクール・オブ・アート、オランダのアカデミー・ミネルバ、メイン州のスコウィーガン・スクール・オブ・ペインティング・アンド・スカルプチャーで学び、イェール大学で絵画を専門とする美術修士号を取得している。

サンドストロームの作品は、版画、塗料の染み込み、ブラシストローク、スティック状の油絵具などを融合させた独自の技法を用い、光や空間、時間の変化を描き出しているのが特徴。 地理学と社会学、さらに哲学からインスピレーションを得て、知覚と空想を丁寧に表現した作品は抽象的な風景画でありながら、鑑賞者の記憶と結びつき、明確なイメージを連想させる。

日本初個展となる「Dusk」では、サンドストロームが長年魅了されてきた「夕暮れ(Dusk)」を描いた作品を紹介。「夕暮れ」は、サンドストロームにとって単なる時を表すものではなく、光が折り重なる瞬間であり、より意義深い何かの訪れを予知させながら後退していく状態だという。

そんな同展のハイライトは、ギャラリーのガラスファザードに展示された両面絵画《Borealis(2024)》。 外側と内側を見せることで、自然の神秘や隠された側面を強調し、闇のなかに潜む美を問いかける。また、谷崎潤一郎の『陰影礼賛』から影響を受けて手掛けたという日本の陰影や影の美学を新たな解釈で取り入れた作品もチェックしたい。

冬の東京で、光と影の相互作用を意識した作品たちは私たちに何を問いかけるのだろうか。

Sigrid Sandström, Shadows of Time (detail), 2024. Acrylic on canvas, Framed _ 125.4 x 125.4 cm | 49 3/8 x 49 3/8 inch. Courtesy of the artist and Perrotin.
Sigrid Sandström, Shadows of Time (detail), 2024. Acrylic on canvas, Framed : 125.4 x 125.4 cm | 49 3/8 x 49 3/8 inch. Courtesy of the artist and Perrotin.
Sigrid Sandström, Weather (Fall), 2024. Acrylic on canvas, Unframed _ 80 x 80 cm |31 1/2 x 31 1/2 inches.Courtesy of the artist and Perrotin.
Sigrid Sandström, Weather (Fall), 2024. Acrylic on canvas, Unframed : 80 x 80 cm |31 1/2 x 31 1/2 inches.Courtesy of the artist and Perrotin.

シグリッド・サンドストローム個展「DUSK」

期間/~3月22日(土)

場所/ペロタン東京 東京都港区六本木6-6-9 PIRAMIDE BUILDING 1F

時間/11:00~19:00

・定休日:日曜、月曜、祝日

Tel./03-6721-0687

URL/https://www.perrotin.com/

Text: Aya Hasegawa

READ MORE

元記事で読む
の記事をもっとみる