出産して3カ月が経ったころ、必要な書類を受け取りに会社へ出向きました。本来は子どもを親に預けてひとりで行くつもりでしたが、どうしても都合がつかず。娘を抱っこして会社へ行ったところ……。
社員の間で評判の悪いお局様が出てきて…
人事課に向かうと、係長が対応してくれました。ですが、この係長は社員の間でかなり評判が悪いお局様（おつぼねさま）。若い女性社員をいじめていると噂になっていました。赤ちゃんを連れてきたことをとがめられるかも……とビクビクしていた私。ですが、係長は意外にも赤ちゃんを見てニコッと笑いかけ、「あなた、赤ちゃん連れてると大変でしょう。急いで済ませるからごめんね」と言ってくれたのです。
その後、退室する際もずっとニコニコしていました。仕事復帰の際は私や子どもの体調を気遣ってくれたり、保育園のアドバイスをしてくれたり。私は拍子抜けすると共に、悪い噂を信じて勝手に人を判断した自分を反省しました。今も社内で会うと「子どもは元気？」と聞いてくれる素敵な上司です。
悪い噂はすぐに回りますが……。人から聞いた噂だけで相手を悪い人だと決めつけるのは恥ずかしいことだと思いました。同時に、自分も周りから何を言われているかわかりませんが、日々恥ずかしくない振る舞いをしよう、娘に誇れる母親でありたいと思った次第です。
著者：中村ゆりな／30代 女性・会社員。フルタイムで働く一児の母。最近、実家の近くに一戸建てを購入。
イラスト：さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2025年1月）
ベビーカレンダー編集部