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ローメン、バリそば、中華ちらしetc. 全国各地に眠るローカル中華8選

  • 2025.2.7
中華ちらし、バリそば

帯広・北海道中華ちらし

あじ福 東店の中華ちらし

中華なのに「ちらし」?しかも酢飯じゃないの?

全国的な知名度を持つ帯広名物「豚丼」と並ぶ人気を誇る。ふわふわ卵とモヤシ、白菜、バラ肉にエビ、イカなどが「ちらし寿司」のごとく彩りよく器に収まっているのが名前の由来だ。もともと〈あじ福〉の先代が勤め先で作ったまかないがルーツ。それが市内の中華料理店に広まり、今やポピュラーなご当地メシに。醤油と砂糖を使った甘じょっぱい味つけとゴマ油のほのかな香りが、白いご飯にマッチして食欲を一層そそる。

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あじ福 東店

あじ福 東店

創業四十余年。亡き父の仕事を隣で見てきた娘が切り盛りする。〈あじ福 みなみ野店〉は兄の店。2人で元祖の味を受け継いでいる。
住所:北海道帯広市東四条南7−2−6|地図
TEL:0155-22-6853

仙台・宮城県仙台マーボー焼きそば

ピリッと辛くて香ばしい。まかない食が大ブレイク!

1970年代、仙台の中華料理店のまかないとして食べられていたマーボー焼きそば。そのおいしさが知られるようになったのは2013年のTV放送がきっかけだ。〈竹竹〉の麻婆豆腐は辛味と旨味の調和がポイントで、味噌、豆板醤(トウバンジャン)、すりつぶした山椒などを入れ、ちょっぴり寝かせる(熟成期間は秘密)。この麻婆豆腐を外カリカリ、中ふんわりに焼いた麺にたっぷりかけて完成。ボリュームがあり学生たちにも愛されるジモト飯だ。

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中国めしや 竹竹

中国めしや 竹竹(ちくちく)

TVでブレイクする以前から10年以上続く看板メニュー。麻婆豆腐をのせたラーメンや担々麺もある。
住所:宮城県仙台市青葉区北目町2−22|地図
TEL:022-721-7061
営:11時~14時、17時30分~22時
休:日曜・祝日休。土曜夜は不定休。

伊那・長野県ローメン

長野県民の誰に聞いても、説明しきれないカスタム麺

ローメンは伊那市近郊のご当地麺。それを昭和30(1955)年に初めて作ったのが〈萬里〉だ。この店での定義はキャベツ、羊肉、蒸し麺を使うこと。豚骨&鶏ガラベースのスープを一口すすると甘い!そこに登場するのが、各種卓上調味料。ウスターソースに酢、ゴマ油を加えるのが基本だが、ニンニクや一味唐辛子などでパンチを効かせるもよし。完成形は客の采配に委ねられる。それこそがローメンの味を語れない理由なのだ。

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萬里 本店

萬里(ばんり)本店

地元で盛んだった羊毛業で出る肉を活かそうと先代が考案。名称は炒肉麺(チャーローメン)から。店横にはローメン発祥の地の石碑が設けられ、町おこしにも一役買っている。
住所:長野県伊那市坂下3308|地図
TEL:0265-72-3347

那須塩原・栃木県スープ入焼きそば

誕生のきっかけは、出前のスープのこぼれ解消

「見た目ラーメン、食べるとソース焼きそば。スープをすするとまたラーメン」と店主。誕生は60年ほど前。ラップも真空蓋もない時代に焼きそばとスープの出前を受けた先代が、なんとかスープをこぼさずに届ける工夫はないものか悩んだ末、一緒にしてしまおうと考えついたのだという。キャベツと国産鶏モモ肉が具のピリッと辛いソース焼きそば+鶏がら醤油ベースのスープの組み合わせは予想を大きく超える旨さ。

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釜彦

釜彦(かまひこ)

クチコミから始まって今や週末には行列ができる地元の観光スポット。丼からはみ出るほどのソースカツ丼やソース味のチャーハンも人気。
住所:栃木県那須塩原市塩原2611|地図
TEL:0287-32-2560
営:11時〜15時(売り切れ次第閉店)
休:不定休

名古屋・愛知県台湾ラーメン

名古屋ローカルなのに、「台湾」とはコレいかに?

独特の味わい、料理のバリエーションの多彩さで他の地域を凌駕するご当地グルメの聖地・名古屋。中でも、その存在を全国に知られつつあるのがコレ。台湾出身のオーナーが故郷の担仔麺(タンツーメン)を激辛にアレンジ、まかないで食べていたのがルーツだ。鶏がらスープに唐辛子の効いたミンチとニラをトッピングした麺は、慣れていない初心者にはむせるほどスパイシーだが、やがてそれが快感に。辛さの奥に潜むコクや旨味の虜(とりこ)になる。

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味仙 今池本店

味仙(みせん)今池(いまいけ)本店

台湾ラーメンには、食べ慣れた常連のリクエストで生まれた辛さ抑えめの通称「アメリカン」と辛味増量の「イタリアン」もあり。
住所:愛知県名古屋市千種区今池1−12−10|地図
TEL:052-733-7670
営:17時~翌1時(翌0時30分LO)

今治・愛媛県焼豚玉子飯

自家製焼豚+半熟目玉焼き。このコンビは間違いない

かつて店主が修業先で食べたまかないメシが原型。温かいご飯の上に、市内で精肉店を営んでいた母直伝の焼豚を10切ればかり。さらに2個分の半熟目玉焼きをドンとのせる。レンゲでホロリとほぐれる焼豚に、トロリと濃厚な黄身を絡めて食べる幸せときたら!開業以来継ぎ足しながら焼豚を漬け込んできた甘辛くてコクのあるタレの旨味も相まって、どんぶり一杯分、かき込むように一気に平らげてしまう。

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重松飯店

重松飯店

焼豚に使う肉はバラ、モモと2種類。こってりとあっさりの両方を楽しめる。卵は地元の「みかん鶏」が産んだ新鮮な卵を使用。
住所:愛媛県今治市大正町5−4−47|地図
TEL:0898-22-6452
休:月曜休

山口・山口県バリそば

揚げたそばを食べる時の、バリバリ音が名前の由来⁉

こんがり揚げた中華麺にキャベツやネギ、かまぼこ、タケノコなど具だくさんのあんがたっぷり。あんは鶏がらベースでスープに近いほど緩め。食べ進むうちあんが麺に染み込んで食感が「バリバリ」から「ツルツル」に変わってくるのも面白い。具や味つけは店によって微妙に異なり、開業40年ほどになる本町の〈春来軒〉では、酢醤油で味つけしているので後口すっきり。ボリュームはあるのに女子でもペロリと平らげる。

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春来軒 本町店

春来軒 本町(ほんまち)店

大盛り、3人前などもあり。直径30㎝ほどの大皿にたっぷり盛られた3人前を取り分けて楽しむ家族連れも多い。
住所:山口県山口市本町2−2−18|地図
TEL:083-923-1721
休:月曜・火曜休

別府・大分県とり天

戦前から愛されて九十余年。もはや郷土料理の領域に

小中学校の人気給食メニューにして、お袋の味と化すほど地域に浸透しているとり天だが、実は昭和10(1935)年頃にここ〈レストラン東洋軒〉で台湾から招いたコックとともに考え出したもの。地元・大分や宮崎で育った鶏のモモ肉の皮をはいでそぎ切りにして、九州の甘口醤油やニンニク、ゴマ油で風味づけした衣にくぐらせ、カラリと揚げる。水ではなく全卵だけで溶いた衣はサクサク。揚げたてはもちろん、冷めても旨い。

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レストラン東洋軒

レストラン東洋軒

大正15(1926)年創業の老舗の名物料理。本家とり天定食もあり。大分名産のカボスを搾りかけたり、酢醤油と辛子で食べても美味。取り寄せ可。
住所:大分県別府市石垣東7−8−22|地図
TEL:0977-23-3333
営:11時~15時30分(15時LO)、17時~22時(21時LO)
休:第2火曜

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