1. トップ
  2. ファッション
  3. J・D・バンス副大統領夫人、ウーシャ・バンスは元民主党のセカンドレディ

J・D・バンス副大統領夫人、ウーシャ・バンスは元民主党のセカンドレディ

  • 2025.1.21
Donald Trump, Inauguration, 60th inaugural ceremonies

1月20日(現地時間)に行われたドナルド・トランプの大統領就任式で、ひときわ注目を集めた女性がいた。オスカー・デ・ラ・レンタ(OSCAR DE LA RENTA)による、ピオニーピンクのワンピースを纏った彼女は、J・D・バンス副大統領の妻で、セカンドレディとなったウーシャ・バンスだ。夫妻には現在、 7歳のユアンと4歳のヴィヴェック、3歳のミラベルという3人の子どもがいる。

インド系アメリカ人で、サンディエゴ近郊でヒンズー教徒として育てられたウーシャ夫人は、名門イェール大学で歴史を専攻し、イギリスのケンブリッジ大学で著作権法を学んだ後、イェール大学ロースクールに進学。バンス副大統領とはロースクールで出会い、卒業の翌年2014年に結婚した。『ヴァニティ・フェア』によると、交際には、2人の指導教官で回想録『タイガー・マザー』で知られる法学者のエイミー・チュアのバックアップがあったようだ。

2024年6月に多様性の取り組みや教育への資金を削減する「DEI解体法案」を提出するなど、共和党の中でも保守派として知られるバンス副大統領だが、ウーシャ夫人は2014年まで民主党員として登録されていたという。卒業後は保守派である最高裁判所長官ジョン・G・ロバーツ・ジュニアや現連邦最高裁判所陪席判事ブレット・カバノーの下で書記官を務めた。その後、採用・昇進における性別や人種の多様性や福利厚生で「極めて進歩的」と評価された法律事務所マンガー・トールズ・オルソンに勤めていたが、「DEI解体法案」提出の翌月に同法律事務所を辞職している。

The Inauguration Of Donald J. Trump As The 47th President

かつてはトランプ大統領を「アメリカのヒトラー」と酷評し、「ネバー・トランプ」派だと公言していたバンス副大統領は、ここ数年で方針を転換し、トランプ政権の副大統領になるまでに変容した。その間、ウーシャ夫人は彼とともに過ごしてきたわけだが、2022年に「ニュースマックス」のインタビューでは、「私がロースクールで出会ったJDは、今隣に座っているJDと同じです」とコメント。私見や個人的な目標などは口にせず、夫への愛と支持を表明している。

バンス副大統領は、映画にもなった自伝『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』の中で、妻のことを「イェールにおける魂のガイド」と称し、「彼女は、僕が疑問にも思わなかったことを本能的に理解し、存在すら知らなかったチャンスを追い求めるよう常に励ましてくれた」と綴る。また2020年にメーガン・ケリーのインタビューでは、祖母が彼に対して果たした役割を、妻が引き継いでいるとして、こう語っていた。「僕は、パワフルな女性から『そんなことをせず、あれをしなさい』と肩越しに言われることで、大きな恩恵を受けている男の一人です」

Text: Tae Terai

READ MORE

元記事で読む
の記事をもっとみる