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ゼンデイヤの婚約指輪が示す新トレンド──イースト・ウェストダイヤモンドリングの魅力

  • 2025.1.21

2025年のゴールデン・グローブ賞で、ゼンデイヤは31カラットのオーバル・パライバ・トルマリンがあしらわれたブルガリBVLGARI)のネックレスとお揃いのイヤリングを身に着けていたが、どういうわけか世界中で話題になったのは彼女が身につけていた、別のジュエリーだった。それは、左手薬指に輝く、ダイヤモンドのリング。そう、ゼンデイヤは恋人のトム・ホランドと婚約していたのだ。

プロポーズは休暇中に行われ、ロンドンを拠点とする宝石商ジェシカ・マコーマック(JESSICA McCORMACK)がデザインした指輪だった。最近の婚約指輪のトレンドが縦長のオーバルやマーキスカットダイヤモンドに集中している中、ゼンデイヤが選んだものは、ベゼルセッティングのイースト・ウェストダイヤモンドだった。

ゼンデイヤの婚約指輪でトレンドに躍り出た、イースト・ウェストダイヤの魅力

82nd Annual Golden Globes - Arrivals

イースト・ウェストとは、ダイヤモンドを水平に、横長に置くセッティングのことだ。伝統的な、縦長のセッティングは、指を長く見せ、宝石をより大きく見せる効果があるため、イーストウェストデザインは本来はあまり人気のないスタイルだった。

しかし、ゼンデイヤのおかげで、イースト・ウェストのダイヤモンドが輝く時が来た。「ゼンデイヤの婚約指輪は、間違いなくこのスタイルを再燃させるでしょう」と、ザ・クリアカットの宝石鑑定士オリヴィア・ランドーは US版『VOGUE』に語っている。シアーシャ・ローナンゾーイ・クラヴィッツなどのファンを持つマコーマックは、このデザインで特に知られており、復活の一因となっている。また、US版『VOGUE』のジュエリー・ディレクター、デイジー・ショー=エリスは、「このスタイルは、セレブに人気のジュエラーの特徴的なセッティングです」と言い、「これは、アール・デコの時代に流行したもので、ここ5年ほどまでは、市場で見つけるのは非常に困難だった」と話す。

イースト・ウェストセッティングは、いわばちょっとした"自慢”にもなることにも、注目すべきだ。このデザインは、大きなカラット石を支えるのに適しており、通常は小さな石ではあまり採用されない設計だからだ。ゼンデイヤのリングは5カラット前後と噂されており、もう一人のイースト・ウェストリング愛用者であるケイト・ハドソンの石は6カラットから8カラットと推定されている。「伝統的なスタイルを求めない人々にとって、横長のセッティングは、大きなカラットの石を過度にフォーマルに感じさせることなく、フレッシュで現代的なデザインを求める人にとって最適です」と、ニューヨークを拠点にする高級ジュエリーブランド、ダイン(DYNE)の創設者であるサラ・ナリチは語っている。

イースト・ウェストセッティングのエンゲージリングを持つもう一人のセレブ“ケイト・ハドソン”。彼女の指輪は6〜8カラットと噂されている。
The 2021 Met Gala Celebrating In America: A Lexicon Of Fashion - Arrivalsイースト・ウェストセッティングのエンゲージリングを持つもう一人のセレブ“ケイト・ハドソン”。彼女の指輪は6〜8カラットと噂されている。

ではなぜ『Challengers』(2024)の俳優がこのようなスタイルを選んだのか?ビバリーヒルズを拠点とする宝石商マーティン・カッツは、シンメトリーなラウンド型や縦長の配置が主流である現代において、イースト・ウェストセッティングのリングは身につける人の個性を際立たせると指摘する。スタイリストのロウ・ローチの助けを借りて、大胆で主張のある服を頻繁に着ているファッション感度の高いゼンデイヤにとって、それが魅力的だったことは間違いない。「婚約指輪を選ぶ時には、自分の個性を反映する石を選ぶべきです」とカッツは言う。「イースト・ウェストの婚約指輪は現代の花嫁にとって素晴らしい新たな選択肢になるでしょう。単に石を横長に向けるだけで、エメラルドカットのオーバルやマルキーズなどのクラシックなダイヤモンドカットが新しい形で表現されます。」

自分もイースト・ウェストのリングをつけたいと思った場合はどうするべきなのか?ランドーは次のようにアドバイスする「ダイヤモンドが指の左右のほとんどのスペースを覆うことを理解してください。イースト・ウェストの配置を際立たせるために、マルキーズ、オーバル、エロンゲイテッド・クッション、またはエメラルドカットのような細長い形を選ぶと良いでしょう。」

Text: Elise Taylor Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.COM

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