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【電子レンジパスタ調理器】は100均でいい?ダイソー「電子レンジ調理器 パスタ」 vs エビス「絶品レンジでパスタ」価格差5.5倍を比べてみた!

  • 2025.1.21

電子レンジパスタ調理器は100均で十分か?

多くのモノが100均で手に入る時代…100均と“じゃない”アイテムに違いはあるか?
多くのモノが100均で手に入る時代…100均と“じゃない”アイテムに違いはあるか?

100均の電子レンジ調理器の代表格ともいえるダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」。鍋を使わずに電子レンジで簡単にパスタが茹でられる便利アイテムですが、最近ネットで評判のヴォルケーノ構造を採用したエビス「絶品レンジでパスタ」価格差約5.5倍でパスタの味は違うのかを検証してみました。

電子レンジパスタ調理器とは?

テレワークのときの自宅でのランチなど、1人分のパスタを茹でるために、大きめの鍋にお湯沸かして……となるとかなり面倒です。そんな手間を省いてくれるアイテムである電子レンジパスタ調理器。

パスタの長さに合わせた約30×7×7cm程度のプラスチック容器に、水とパスタと少量の塩を入れて電子レンジで加熱するだけでパスタが茹であがるという優れもの。大量のお湯を沸かす鍋茹でに比べて、水道代も節約できますし、大きな鍋を洗う必要もありません。

ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」税込110円。すでにもっていて愛用しているという方も多いのでは?
ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」税込110円。すでにもっていて愛用しているという方も多いのでは?

このパスタの電子レンジ調理器がダイソーなどの100均で税込110円で販売されるようになると、その便利さとリーズナブルな価格で大ヒット。100均好きなら、きっと1度は買ったことがあるでしょう。

パスタと水、それに塩を入れて、電子レンジで加熱するだけという簡単なオペレーションで鍋茹でとほとんど変わりない仕上がりが得られるのがうれしいところ。
パスタと水、それに塩を入れて、電子レンジで加熱するだけという簡単なオペレーションで鍋茹でとほとんど変わりない仕上がりが得られるのがうれしいところ。

今回は使用したダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」は税込110円。最大で1.5人前(約150g)までのパスタを500Wもしくは600Wの電子レンジで茹でることができます。茹で時間は1人前(約100g)で500Wなら鍋で茹でる時間+5分、600Wなら鍋で茹でる時間+4分となっています。

対するは価格差5.5倍!エビス「絶品レンジでパスタ」

独自のヴォルケーノ構造で同じ電子レンジ調理でもパスタをもっちりと仕上げるというエビスの「絶品レンジでパスタ」は実勢価格600円程度とコスパもよし。
独自のヴォルケーノ構造で同じ電子レンジ調理でもパスタをもっちりと仕上げるというエビスの「絶品レンジでパスタ」は実勢価格600円程度とコスパもよし。

すでに100均の定番アイテムとなっているパスタの電子レンジ調理器に新たな方式で挑んだのがエビスの「絶品レンジでパスタ」実勢価格600円程度です。一般的なパスタの電子レンジ調理器ではフタは電子レンジでパスタを茹でた後にお湯を切るのに使う程度。電子レンジでの調理時には使わないのが一般的です。

これに対してエビスが新開発した「ヴォルケーノ構造」は、フタの中央部に煙突状の穴の開いた突起があり、電子レンジでの加熱時にここから沸騰したお湯が噴出、フタの表面に開いた複数の小さな穴から噴出したお湯が容器内に再び戻るしくみになっています。

電子レンジでの加熱時間は短いのですが、あらかじめ熱湯を用意する必要があるなど、オペレーションがやや複雑な「絶品レンジでパスタ」。
電子レンジでの加熱時間は短いのですが、あらかじめ熱湯を用意する必要があるなど、オペレーションがやや複雑な「絶品レンジでパスタ」。

鍋などで普通に茹でたパスタは、お湯のなかにデンプンが流出するといいます。しかし「ヴォルケーノ構造」を採用した「絶品レンジでパスタ」はゆで汁を循環させることで、パスタの表面を流出したデンプンでコーティング。このコーティングによって、普通に茹でたパスタに比べてもっちりとした仕上がりになるそうです。

最大で1度に2人前まで茹でることができ、熱湯を入れて、茹でる必要がありますが、600Wの電子レンジで鍋茹での時間と同じ時間、500Wで鍋茹で時間+1分と短時間で茹であがるのも魅力となっています。

ごくシンプルな調理器具。果たして違いはあるのか?

そんな定番ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」とネットで評判の「絶品レンジでパスタ」で本当にパスタの味が違うのか、実際に比べてみました。

ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」でパスタを茹でる

パスタ、水、塩を入れたところ。特に細かな手順などはなく、後は電子レンジで加熱するだけでパスタが茹で上がるのがすばらしい。
パスタ、水、塩を入れたところ。特に細かな手順などはなく、後は電子レンジで加熱するだけでパスタが茹で上がるのがすばらしい。

ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」でパスタ1人前を茹でるのは、とても簡単です。筆者は茹で時間9分の太さ1.7mmのパスタを使用しました。

まず「電子レンジ調理器 パスタ」にパスタ1人前100gを入れます。次に「電子レンジ調理器 パスタ」本体の側面にある水位線まで水を入れ、小さじ半分の塩を投入します。そして、フタをしないで、500Wの電子レンジであれば鍋茹で時間+5分加熱。

付属のフタは電子レンジで加熱するときにも使用しないので、茹であがったパスタのお湯切りのときに使う程度です。
付属のフタは電子レンジで加熱するときにも使用しないので、茹であがったパスタのお湯切りのときに使う程度です。

加熱後、電子レンジから取り出して、フタを閉めて、湯切り口からお湯を捨てるだけです。加熱時間が約14分と長いことを除けば、手順はとても簡単で、しかもパスタの仕上がりは鍋茹でと遜色ない印象。

ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」で茹であげたパスタ。大きな鍋などを必要しませんが、鍋茹で並みのクオリティで仕上がります。
ダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」で茹であげたパスタ。大きな鍋などを必要しませんが、鍋茹で並みのクオリティで仕上がります。

使うパスタと自分の好みに合わせて、加熱時間を微調整すれば、かなりのクオリティで仕上げることできます。はっきりいうなら、ほとんど不満のない仕上がりです。

エビスの「絶品レンジでパスタ」でパスタを茹でる

規定量の熱湯を入れた「絶品レンジでパスタ」本体に、パスタ同士がくっつかないようにパラパラと1本ずつパスタを投入します。
規定量の熱湯を入れた「絶品レンジでパスタ」本体に、パスタ同士がくっつかないようにパラパラと1本ずつパスタを投入します。

ちょっと時間がかかることを除けば、非常にシンプルなオペレーションで、鍋茹でとさほど遜色のないクオリティでパスタが茹で上がる「電子レンジ調理器 パスタ」に比べるとエビスの「絶品レンジでパスタ」での調理手順はちょっと複雑です。

「電子レンジ調理器 パスタ」と同じ茹で時間9分の太さ1.7mmのパスタを使用したのですが、「絶品レンジでパスタ」で調理をするには、まず熱湯を用意する必要があります。

次に熱湯を「絶品レンジでパスタ」本体側面にあるパスタの鍋茹で時間と茹でる量ごとに記載された水位線まで注ぎます。今回は茹で時間9分のパスタを1人前なので、注ぐ熱湯の量は約280mlです。

「絶品レンジでパスタ」では電子レンジでの加熱中に中央の突起部分からゆで汁が噴出して、また戻るという循環が起きるのが重要なポイントです。
「絶品レンジでパスタ」では電子レンジでの加熱中に中央の突起部分からゆで汁が噴出して、また戻るという循環が起きるのが重要なポイントです。

さらに熱湯入れた「絶品レンジでパスタ」本体にパスタ同士がくっつくのを防ぐために、パラパラと1本ずつパスタを投入。この際に好みに応じてお湯に塩を入れてもよいのですが「絶品レンジでパスタ」ではお湯のほとんどがパスタの麺に吸収されるお湯切りがいらない調理法なので、塩の量はかなり控えめがおすすめです。筆者は塩を入れていません。

ヴォルケーノ構造の決め手であるフタを閉めて、電子レンジに入れ、600Wの電子レンジなら鍋茹で時間、500Wであれば鍋茹で時間+1分加熱します。加熱するとヴォルケーノ構造により、ゆで汁が噴き出し、循環するしくみです。

「絶品レンジでパスタ」で茹であがった時点でゆで汁はほとんど残っていません。残りのゆで汁とパスタをよく絡めるのがポイントだといいます。
「絶品レンジでパスタ」で茹であがった時点でゆで汁はほとんど残っていません。残りのゆで汁とパスタをよく絡めるのがポイントだといいます。

加熱が終了したら、電子レンジから取り出し、フタを開けるのですが、フタを開けた後、ゆで汁の残りとパスタを10回以上よくかき混ぜ、ゆで汁とパスタをよく絡ませるのがおいしく仕上げるポイントだといいます。

このパスタを皿に移して、ソースと絡めて完成ですが、ソースの絡める前に試食しても、実際にソースを絡めて試食しても、同じ乾麺のパスタを茹でたとは思えないほど「絶品レンジでパスタ」で調理したパスタはモチモチです。明らかに差があることには驚くばかり。すばらしい仕上がりといえるでしょう。

結局、どちらを使うか…?

今回はカルボナーラソースで試食したのですが、クリーム系のソースで食べるなら「絶品レンジでパスタ」で調理するのがおすすめです。
今回はカルボナーラソースで試食したのですが、クリーム系のソースで食べるなら「絶品レンジでパスタ」で調理するのがおすすめです。

エビスの「絶品レンジでパスタ」で調理したパスタのモチモチ具合は、同じ電子レンジ調理で、同じ乾麺のパスタを使っても、ここまで食感が変わるのだ!とちょっと驚くくらいです。やはり料理は化学だな~などと思うほど、すばらしい。

だからといって筆者が普通のダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」を手放したかといえば、そんなこともありません。このあたりは完全に好みといえるのですが、できるだけソースが多く絡んでほしいクリーム系やミートソース系は「絶品レンジでパスタ」で調理したモチモチパスタがおいしいと思うのです。

手前がダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」、奥がエビスの「絶品レンジでパスタ」。見た目の差以上にパスタの仕上がりが異なります。ちょっとびっくり。
手前がダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」、奥がエビスの「絶品レンジでパスタ」。見た目の差以上にパスタの仕上がりが異なります。ちょっとびっくり。

しかし、ペペロンチーノ系のオイルで食べるパスタについては、筆者はかなり硬めのアルデンテが好き。モチモチというよりは、硬さを感じるパスタが好きなのです。そのため、より鍋茹でに近く、加熱時間で硬さを調整しやすいダイソーの「電子レンジ調理器 パスタ」も手放せません。

収納場所の問題などを考える1つに絞りたいのですが、どちらの便利さ、食感も捨てがたく、いまだに両方使っているわけです。ちなみにエビスの「絶品レンジでパスタ」は実勢価格600円前後であれば、絶対に試してみる価値のある仕上がりになっています。

手軽に自宅でおいしいパスタが食べたいなら、両方をもっておくことをおすすめします。

(千秋)

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